リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

「四扇五煙草六座頭」。

気が付けば2021年。・・・

令和に年号が変わってすでに2年以上が経ったのですから、

時が過ぎるのは何と早いことか。

一年を占う意味でも、毎年いい初夢が見たいと期待して寝床に入るのですが、何のことはない、深酒がたたってか目覚めると何を見たのか全覚えていないのが恒例となっています。初夢はそんなもんです。

一富士二鷹三茄子四扇五煙草六座頭 | レッツゴー!元日本洋楽研究会

初夢と言えば「一富士二タカ三茄子」。

なぜこの3っつが縁起物なのか、それは徳川家康が富士山、鷹狩り、初物のなすを好んだという説のほか、様々な諸説が存在します。

また、元旦の夜から2日かけてみる夢を 「初夢」とすることについても、室町時代の京都付近では、節分の夜から翌日の立春の明け方にかけての夢が初夢とされていて、また江戸時代には大晦日から元旦にかけて見る夢を指すなど、多くの説があるそうです。

「一冨士二鷹三茄子」。この縁起物には続きがあることをご存知ですか。続くのは「四扇五煙草六座頭」。

 

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「扇」はお祭りや舞踊のときに仕様する小道具、

「煙草」も華かつては祭りやお祝い事など、人が集まる席になくてはならない縁起物とされ、

聞きなれない「座頭」は、髪の毛を剃った盲人のことを指し、

「毛がない」=「怪我ない」と家内安全を願うものとされていました。

また、「一冨士二鷹三茄子」と「四扇五煙草六座等」が対になっているとの説もあります。

「冨士」と「扇」はどちらも末広がりで子孫や商売などの繁栄、「鷹」は空を飛び「煙草」の煙は上昇することから運気上昇、「茄子」と「座頭」はどちらも毛が無く(怪我なく)なんだとか。・・・

他にも、「四扇五煙草」ではなく四を「葬式」や「葬礼」、

五を「雪隠(トイレ)」や「火事」とする説も。

悪い夢を見たら、現実には良い事が起こるという逆説の思いを込められています。もはやこうなると色んな説がありすぎて、どの夢を見たらいいのかわからないが、多くの説がある方が見た夢に合わせて好きに解釈が出来るんですから、まあ悪いことではないでしょう。

昔から日本人は気運を良くすることに努め、おめでたいことを楽しもうとしてきた。中には駄洒落のようなものもあるけれど、どんな状況に置かれても明るい未来を信じ続けるには必要なことだと初夢を考えるに改めて感じた次第です。

「縁起を担ぐ」ことは、他力本願とは違う。

勝ち負けごとや合否をはじめ、少しでもいい結果にと強く願う気持ちの証であって、その思いが時には理屈ではない、能力、努力を超越した目に見えない後押しの力を呼び寄せる。

これだけはいくら科学が進歩したところで、決して解き明かすことは出来ないでしょう。

余談になりますが、縁起物には「七丁髷(まげ)八薔薇九歌舞伎」という六の続きがあるという説も聞かれます。

どうも単なる後付けが有力らしいんですが。