バレンタインデーに思った大事な事ととは・・・
すでに終わった話になりますが、
14日の日曜日がバレンタインデーであったことを気にとめていた方は果たしてどれくらいおられたんでしょうか。
特に今年はコロナ禍で不要な買い物もままならず、また日曜日に重なったこと、テレワーク環境が進んだ事で、例年以上にバレンタインデーへの意識は希薄となっていたように思えます。
実際、メーカーのキャンペーン活動もかかる情勢を考慮しておとなしめであったような。
ご存知の通り、バレンタインデーとは主にキリスト教圏の祝い事の一つであって、カップルの愛の誓いの日とされている。
”バレンタインデーにはチョコレート”なる日本独特のイベントが広まるようになったのは1936年(昭和11年)に菓子メーカーのモロゾフ(神戸市)が商品販促に一環としいぇキャンペーンを展開したのがきっかけ。
その後、不二家や森永製菓などの大手も相次いで「バレンタインデーには女性が意中の男性にチョコレートを贈りましょう」のイメージ戦略を採った結果、1950年代頃から恒例イベントとして本格的に浸透。
同時に会社勤めの女性が職場や取引先の男性にもチョコレートを贈る「義理チョコ」風習も広まって、まもなくして学生や一般家庭などにも波及、女性の一般家所作的な文化として根付きました。
男性の立場としては本命であれ義理であれ、女性からチョコレートを貰うことに喜びこそあれ抵抗はない。
特に中堅世代以上の男性ならば誰しもがもらったチョコの数を競ったり自慢したりしたことがあるでしょう。
もっとも私はモテてる同僚、友人を横目にやっかんだ暗い記憶しかかりませんが・・・。
それはともかく、たくさんもらうかたも、自尊心が満たされることと引き換えに「お返し」のプレッシャーに相対しているのもまた事実。
いや、それ以前に贈る側の女性の金銭、精神的な負担は如何ほどのであったか。
とどのつまり、口には出さねど多くが「結局はお菓子メーカーの一人勝ち」とも感じているわけです。本当は止めたいけど止めにくい。
諸外国に例がないこの文化が根付いたのも、私たち日本人特有の「同調圧力」が働いたからにほかならない。
だから、2018年2月1日に日経新聞に掲載されたゴディバ・ジャパンの広告「日本は、義理チョコをやめよう」の反響は大きかった。
世界的トップメーカーの提言。 「そもそもバレンタインは、純粋に気持ちを伝える日。社内の人間関係を調整する日ではない」に同意ですね。
お中元やお歳暮も年々減っています。すべてが不要だとは思わないが、決まりごとだからとモノをやり取りする、もうそういう時代ではなくなってきた。常日ごろから感謝の念を周りに示す事。「ありがとう」「お疲れ様」。そのたった一言が、チョコよりも職場や家庭の人間関係をスムーズにしてくれるんでしょうね。