リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

新型コロナによる、使いやすい言い訳はもういらない

菜の花、春菊、つくしんぼ。

春には独特の芳香があって、おひたしや煮物などに使われますね。

毎年、季節ごとの自然の恵みに感謝ですが、

、年初1ドル=102円だった相場も、ここにきて110円台へと円安のうごきとなり、前年同期並みの水準に戻ってきた。円相場は2015年6月に125円、2016年6月に99円へと動いていましたが、17年以降は110円前後で推移しています。そうした面では110円台になってもそう驚く水準ではありません。

新型コロナウイルス禍でかすんできたが、円安への誘導は、2013年6月の「日本再興戦略」で明示されたアベノミクス3本の矢に始まります。

その第1の矢が2%のインフレ目標、無制限の量的緩和円高の是生でした。東日本大震災で一時70円台の円高水準に陥った円相場ですが、アベノミクス開始当時はすでに100円に戻っていました。さらに円安はと進めることで輸入価格が上昇して、デフレ脱却につながるという意図もありました。輸入インフレです。また、円安は輸出を促進して、輸出企業の利益を急増させるとみられました。

ですが、アベノミクスで雇用者報酬は伸びても、家計可処分所得は減少しました。社会保障費の負担増や食料価格の上昇で、節約志向が強まったためです。成長戦略の一つとして法人税が引き下げられ、企業収益は増加、株価も上昇したものの、実質賃金の上昇は緩やかでした。企業の利益も設備投資にはさほど回らず、内部留保を急増させていきました。労働生産性の停滞、雇用も非正規が増加して格差と貧困が広がって、中間層が没落していきました。

日銀のいマイナス金利政策や国債大量購入の出口も見つかっていません。そうしたアベノミクスについて何の総括や対応がないまま、新型コロナウイルス禍は重なって、うやむやのうちに政権が移行していったのが昨年でした。

日本の景気は本当に好くなっているのか? アベノミクスの戦略とは何か ...

 

過去最大106兆円の新年度予算が成立しました。社会保障費、防衛費が過去最大となって、新型コロナ対策の予備費に5兆円を確保し、デジタル化、脱炭素社会、不妊治療に向けた施策も講じる。その一方で、新規国債は11年ぶりに前年を上回って、歳入に占める国債の割合は4割を超えました。財政上状況は一段と深刻な状況になっています。デフレ脱却はいつまで目標となっているのでしょう。達成されないままゴールの先送りが続いています。その一方で、人口減少への対応や国際競争力喪失問題への取り組み、成長戦略は遅々として進まない状況にあります。

今はすべてが、「コロナ禍7が要因」 として処理されて、疑う事もない。アベノミクスによる利益と代償とは何だったのか。コロナは政府にとって非常に使い勝手のよい言い訳になっているかもしれませんね。・・・