リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

循環型の新しい消費の風が吹く・・・

梅雨の真っ只中のなのに、なぜが天気が良くて気持ちいい。

風薫る季節。

まぶしい新緑の樹々、さわやかに揺れる青葉に、ひと時、心を癒される。

初夏、新緑の間を吹いてくる心地よい風、薫風は中国の詩人、蘇東坡(そとうば)の

「薫風南より来たり、殿閣(でんかく)微涼を生ず」という漢詩からとられたもの。

また「長養の薫風、払曉(ぶつぎょう)に吹き・・・」、万物をはぐくむ初夏の風、薫風が明け方に吹くという詩もあります。風は目に見えないが、季節の移り変わりを感じさせ、さまざまな思いを運ぶ。

「消費にも風が吹く」と言った経済学者がいます。

消費は時代や流行、折々の人々の思いといった目に見えない 風 の影響を受けます。

ネット時代の今、消費者の意思決定のプロセスにおける変化の風。消費者が何らかのニーズを感じて、商品を購入するまでの過程。企業はこのプロセスをいかに読み取れるか否かで明暗を分ける。

口コミ・レビューサイトは、本当に消費者に有益な情報と言えるのか ...

 

消費者が商品を購入するまでのプロセスは大きく分けて2つの型があるとされています。

一つは、「刺激-反応型」と呼ばれるもので、情報を受動的に反応する消費者が仮定となる。

主に生活必需品などの当てはまり、店頭での値引きやポイント還元などが影響を与える。

もう一つは高価格で頻繁に買うことのない商品を選ぶ時の「情報処理型」。

この場合、購入する目的からスタート→情報集め→意思決定→購入と、初動から実行までのスパンが長期化する。

情報処理のプロセスの中で大きな影響を与えているのがネット上の口コミです。商品を吟味する過程でネット上の評価や満足度の口コミを参考にする人が増えています。「プロの評価より一般の口コミの方が有力な情報になる」という声も聞かれます。これなでならメーカーが消費者に商品情報を提供する事からスタートしていた購入まのサイクルが、消費者が購入後のネットの口コミによって新商品を知り、購入するといったプロセスが発生しています。いわば循環型の新しい風です。とくにコロナ禍でよりネット情報の接触が増えています。この新しい流れは刺激反応型の消費にも見受かられるといいます。

商品購入後の口コミが購入前の顧客の意思決定や潜在顧客の掘り起こしにつながって、循環していく。この循環型の新しい風は消費者が商品を買う前、購入の場、購入後のいずれのタイミングにおいても企業がメッセージを出すチャンスをもたらしているといえます。