リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

難聴なのかな・・・クマゼミの声

 

変な低気圧、前線がやっとすぎて真夏が戻ってきました。

炎天下のなか、都会に響くセミの声がうるさくなってきた。

特に最近目立ってきたのは、クマゼミの「シャワシャワ」とけたたましいましい鳴き声。それでなくてもヒートアイランド現象で酷暑なのに、三半規管がおかしくなりそうです。

ここ数十年、都会でクマゼミが大繁殖しているんです。私が子供の頃はほとんど見かけることがなくて、油で揚げるような「ジジジジツ」っと鳴くアブラゼミが多かったのに、今ではクマゼミの声しか聞こえない。

都会でクマゼミが増えた理由は緑地が少ないからだといわれているんですね。特に大阪は東京に比べても都心に大きな緑地が無んですね。アブラゼミは緑地帯が少ないと繁殖しにくいんです。ところが大型のクマゼミは卵管が強靭で、アスファルトだろうが、踏み固められた地面だろうが平気で卵を産み付けることができるため、都会での繁殖力が強いんです。光ファイバーケーブルや電線のも卵を産み付けるので、被害対策が大変らしいんです。

クマゼミの特徴や羽化の様子など写真で紹介! | 虫の写真と生態なら ...

 

またセミの天敵は鳥ですが、都会には鳥の食べ物になるものがたくさん落ちていて、わざわざ逃げるセミを捕食する必要がないんです。特に大型のクマゼミは飛行能力が高いため、鳥と遭遇しても生存性高いんです。

もともとクマゼミは温暖な南方に生息するセミでしたが、気温の上昇で東京でも幼虫が越冬できるようになり、着実に数を増やしています。

この日本のうるさいセミには、オリンピックで海外からやってきたアスリートたちを驚かせました。ネットの記事には、米野球記者は「東京のセミは、板金を歯の中で破砕されているような音がする」とツイートしたしたそうです。外国人にはセミの声を知らない人も多いようです。日本映画を観たある外国人は、夏のシーンで聞こえてきたセミの声を ”心理描写の効果音” だと勘違いしていたらしい。

このように外国人には騒音でしかないセミの声ですが、日本人の耳には違った聞こえ方をしているようです。人間の大脳は左脳と右脳でそれぞれ言語と音楽に対する機能を持っていて、一説では、日本人は虫や動物の鳴き声を左の言語脳聞く珍しい民族といわれています。セミは夏の俳句の季語になっていて、芭蕉の「閑さや岩にしみ入る蝉の声」なんかや、多くの句が詠まれています。今、テレビで俳句がはやっていますね。梅沢富雄あまり上手くないけど一応永世名人

ヒグラシの「カナカナ」という涼しげな鳴き声も風流です。セミの抜け殻を「空蝉(くうせみ)」というように、成虫になってからの寿命が数週間なのもはかなさを感じさせられます。何種類も重なる蝉の声をひとつひとつ聞き分けてみると、自然のおおらかさ(多様性)や季節の移り変わりを楽しむことができるでしょう。なんだか年をくったみたい。

ただ、日本人の言語脳をもってしても都会のクマゼミだけはさすがに例外。

あまりにもうすさすぎて、純粋な音(騒音)にしか聞こえない。

こればかりは本当に耳ざわりに聞こえてきますね。

成人病検診で、聴力の検査で、右の耳が少し聞こえにくくなっているといわれました。何度も何度も聞き直して、高音が聞こにくいみたい。・・・