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コロナワクチン、3回目をうちました。感想 プロスペクト理論の発想が浮かんだ

先週、新型コロナワクチンの3回目の接種しに行きました。

 

三回目は、さすがに副反応が激しくて、とても辛かった。

 

これでも受けてもよかったのか?

 

昨年からワクチンを接種すべきか否かで、多くの人が悩んでいる。

 

ワクチン接種には発症予防効果というメリットがある一方、

 

強い副反応のデメリットもあります。テレビやネットの情報に振り回された人も

 

たくさんいたんでしょうね。

 

ところで、人間は仕事の失敗や人間関係の悪化につながるようなリスクは極力避けるため、

なるべく堅実な方法をとろうと考える傾向にあります。

 

ある調査によると、

 

例えば100万円を手元として、1年後に2倍の200万円に増える確立が50、

 

半分の50万円に減る確立が50%の金融商品に投資する場合、

 

考えられる選択肢は

 

①100万円全てを投資する

②半分のの50万円だけ投資する

③1円も投資しない

 

の3通りとんなりますが、世界中の多くの国で①が選択されたのに対して

 

日本では③の1円も投資しない、を選択した人が6割を超えたらしい。

 

日本人のリスク回避性向は安全志向が強くて、臆病体質が染み付いてしまっている。

 

ただ今回のワクチンのように、接種しても体質によって発症する人、発症しない人がいて、

ワクチンの副反応がどう出るかも分からない状況では、ワクチンの副反応を極度に恐れて

接種をためらい、新型コロナのリスクを軽視してしまうケースも見受けられます。

 

つまり、ある特定のリスクに反応するあまりに、別のリスクを過小評価してしまう傾向が

あったように思えます。

 

このような不確実な状況にあって、人はしばしば判断を誤りがちで。

 

認知バイアス(偏見や思い込み)によって、冷静で合理的な判断ができなくなってしまうことを、

行動経済学の世界では 「プロスペクト理論」 といいます。

マーケティングの処方箋 第4回 プロスペクト理論と価格戦略 朝野熙彦

 

 

 

 

これによると、リスクを伴う状況下で、人は客観的事実よりも主観的な感覚を優先してしまい、

小さな確率ほど大きく見積もったり、大きな確率ほど小さく見積ってしまうそうです。

 

投資やギャンブルで利益が出ているとき、先行きが分からず大損したらどうしようと考えて

慎重になる人もいます。

その一方で、損をしているときに、何とか損を取り戻したいと焦るあまりに、リスクを

過小評価して投資にのめりこむ人もいます。

 

若くて健康や体力に自信がある人で、最悪の事態の想定が低い人

(例えば、コロナはカゼと同じだ、という人)の場合、ワクチン非接種を選択するかもしれませんが、

自分はかかったら間違いなく死ぬと思えば、副反応のリスクを冒してワクチン接種を選択するでしょう。

 

いずれにせよ、ローマ皇帝ユリウス・カエサルの名言

「Men willingly  believe  what  they  wish.」の通り、

カエサル ~ローマの初代皇帝の生涯を簡単に解説 - 草の実堂

 

 

人間は自分に都合がいい現実しか見なくなってしまうものなのかも知れませんね。

 

でもブースター接種はかなり苦痛ですよ。覚悟して