資産形成・リスクマネジメント
アメリカの金利上昇で、ドルが買われドル高円安がづづいています。
円安大変で、ついには日銀が目標にしてたインフレ率2%をクリアしました。
おめでとう。・・・でも消費者は大変です。
生きていくためには、資金を増やさないとこの状況をのりこえられません。
今年から高校で投資について学ぶ授業が始まりました。
アメリカでは、州によって違いはありますが、株式・ファンドへの投資や資金運用
などの教育を小学校から行なっていて、日本でも高校家庭科の中で「資産形成」と
いう内容が加わります。
今、なぜ お金の学習 なのか。・・・
まさしく今、先行き不透明で雇用状況や退職金に年金のみで悠々自適な生活ができる
昭和のような時代が終わった背景のあるでしょう。バブル期真っ只中には、信託銀行
の個人向け金融商品 「ビッグ」など8%程度の高利回りで人気を集めたものですが
銀行にお金を預けておけば安心だったのは昔のお話。
改定された学習指導要領では 収支バランスの重要性とともに、リスク管理も踏まえた
家計管理の基本について理解できるようにする、とあります。教育資金、住宅取得、
老後の備えのほか、事故や病気、失業などリスクへの対応が必要であることを取り上げ、預貯金、民間保険、株式債券、投資信託などの基本的」な金融商品のメリット、
デメリット、資産形成の視点にもふれるのだという。
2014年6月、アメリカのバーモンド州に住むロナルド・リードという男が
92歳で亡くなり、ニュースになりました。
政府の要人や大企業の社長でもなく、労働者階級の無名の老人なんですが、
遺書により メモリアル病院とブルックス図書館に多額の寄付が行なわれました。
彼はもともと自動車修理工として働いていましたが、解雇されたためガソリンスタンド
に移り、定年まで働きつけました。そそて定年退職した後は、JCペニーという百貨店
で清掃員として汗を流します。高校を卒業して働いている間、自身の給料が日本円で
30万円を超えたことが一度もありませんでした。仮に彼の年収が360万円で
20歳から65歳まで45年間働いたとしても、得られる総収入は1億6200万円。
普通に考えれば、7億円もの大金を寄付することなんてできるはずがない。
着ている服がぼろぼろだったという風貌から、ホームレスの億万長者、と呼ばれる
こともあったロナルド・リード氏が行なっていたのは 長期株式投資。
配当を再投資して福利の力を最大限に生かし、遺した資産は日本円にして実に9億円5300万円。
こんな話を聞くと生徒たちは、私も一括千金を狙おうって思うかもしれない。
まずは、ぜひリスクマネジメントの学習をしっかりやってから考えていかないとね。