心理的安全性を高める
今日も天気が良くて気持ちいい・・・
5月は、風薫る5月で新緑がまぶしい季節。
公園などで散歩すれば、樹々の間から、目にしみる緑や香りが身体の芯まで染みとおり、
清々しい気分になります。
気持ちの問題ですが、なぜ、そんな気分になるんでしょうか。
物の本によると、木の葉は自らを細菌やカビから守るため フィトンチッド という
芳香成分を発散しているんです。その自然のエネルギーを体内に入れることで、人は
いい影響を及ぼすんだそうです。そして、それは心理面でも良い影響を与えます。
そうした気持ちを保てれば、仕事面でも良い効果が出ます。心理的な安定や安全は
何事にも欠かせないですね。それは米ハーバード大学のエドモンドソン教授が
心理的安全性は成功する組織の構築に最も大切なものであり、生産性を高める重要な
要素である。と指摘。その後、米Google社が自社の生産性向上を追求する中で
これを再発見し、近年、日本でも注目を集めています。
教授が掲げた 心理的安全性 とは、単に何を言っても許される仲の良い状態や
冗談を言い合える組織ではありません。また、そうしたルールを作ることでもありません。
誰にどのような発言をしても罰せられない雰囲気や暗黙の了解のことをいい、
社員間に上下関係があっても自由に発言ができて、誰に何を指摘しても罰せられない
雰囲気作りが大切というものなんですね。(うちの会社と大違い)
心理的安全性が低いと、多くの社員が自己印象操作を行なって、本当の自分を偽って
働くことになる、と言う。例えば、業務で知らないことを聞くと、こんなことも知らないのかと思われないか心配になり、コミュニケーションが減る。
仕事で失敗すると、こんなことも出来ないのかと思われるのではないかと不安になり、
ミスを報告しなくなる。会議で自分の発言で議論が長引いて、邪魔をしていると思われないかと萎縮し、提案や発言をしなくなる。
一方、心理的安全性が高い職場では、各自が自分の考えを自由に発言し、行動に移すようになる。
その結果、生産性が上がって、組織に多くの利益をもたらす。個人にもスキルの向上や
ストレス緩和など大きなメリットがある。ただし、ぬるま湯的な組織や気遣いばかりの
職場にならないようにすることが必要といわれています。
そのためにはリーダーの意識が大切。リーダーが心理的安全性とは何かを理解し、
それを活用してどのような組織にしたいかを示すことが重要。