リョウガのページ

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社会的機能

今日はなんだか涼しいですね。梅雨前の最後の乾燥期でしょうか。

 

上海でようやくロックダウンが解除されようとしています。

 

仕事上、やっと一安心といったところか。

仕事関係のことをいうと、(衣料品関係)衣服を着用することは

「動物から区別する象徴」と言われています。

 

ペット達を除き、人間以外に衣服を着用するものはいません。

 

服は身体の保護、装飾的な意味合い、異性の気を引く、自己主張といったさまざま

 

な機能を有してきました。

 

では、今日のファッションの社会的機能とはなんでしょうか。

 

例えば、男性の服と女性の服があります。これまでは男女の役割に応じた服としてそれぞれ進化を遂げてきました。

 

男は外で働き、女は家を守る、といった社会的文化的な通年が背景にあったためで、メンズ、レディスとでは性差を明確にした服が主流でした。

 

しかし、女性が母親という立場だけでなくて、男性に限定されていた役割も担うようになっていきました。

女性の社会進出が進むほど、スラックスなどを着用する女性たちが増えて、社会的な

 

活動範囲を広げるといった変化を起こしていきます。

 

一方、男性も色や装飾性にバリエーションのある女性服の要素を取り入れることで、

 

男性服の女性化を進めています。もはやメンズも禁欲的、ダンディーな服ばかりではなくなりました。

 

さらに男女兼用デザインのユニセックスファッションの増加は、ジェンダー平等の

 

時代を映しているようにも思えます。

 

さて、今はどのような時代なのでしょうか。遠きウクライナの戦争、近隣国との緊張関係、収束の見えないコロナ禍、物価高と伸びない賃金などなど。

 

そこには「かなしみ」と「あきらめ」「やりきれなさ」といった言葉が浮かんできます。

でも、こうした感情は今に始まったことではありませんね。いつの時代にもあったもので、人間は千年、二千年とそれを繰り返しながら、それぞれの時代の社会構造の下で、

 

やり過ごしてきたんでしょう。そうした中で、ファッションは常に「今から逃れる」ために、過去のファッションを模倣・アレンジしたり、未来のファッションを模索して提案してきました。

シーズンごとに新品を買うのではなくて、古着を再利用するという選択肢も定着していますね。

 

コロナ禍のステイホームで売れ続けていたカジュアル服は、一時の勢いを失っています。

一方、この3月、4月は春コート、ジャケットなどのビジネスアイテムやオケージョン商材なんかにも動きが見られるようになってきました。コロナ疲れやマスク着用の緩和

 

といった動きが、消費者の購買動向に変化を与えいるともみられています。

 

2019年に11兆円あった衣料品などの国内市場規模は、外出自粛などの影響で

 

2021年には8兆6000億円まで縮小しました。この回復が待たれますが、

 

同時に資源循環や適切なサプライチェーン構築といった新たな社会的機能の装備も

 

重要となってきますね。

 

なんだか、仕事の延長みたいで固いお話になってしまいました。

 

ニコラ・ド・コンドルセ - Wikipedia