東京オリンピックから思う1年。
台風が、温帯低気圧に変わって、関西を直撃しています。
土砂降りの雨、梅雨明け宣言はどこへ行ったんでしょうか。
なんていっているうちに、7月に入ってしまいました。
7月は、昨年東京オリンピックが開催されてもう一年ですね。
そういえば、名作漫画「AKIRA」(ヤンマガ連載82~90年)が、
2020年東京オリンピック開催、を予言していたのを知っていましたか。
オモテナシが功を奏し、五輪の東京誘致が決定した頃です。
1982年12月、新型爆弾が炸裂し、東京は廃墟となる。
核戦争後の2019年、東京湾には新首都「ネオ東京」が建設されていて、
20年の東京オリンピック開催を機に、廃墟となった旧市街の再開発が進められようとしていた。
漫画はそんな場面から始まります。核戦争こなかったですが、現実世界では2011年
先日、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会がこのほど発表した
大会経費は1兆4238億円。招致時の試算7340億円のほぼ倍です。
民間企業ではありえない予算オーバーです。なぜこれほどの経費膨張になったのか、
という質問に応じる十分な検証がなされなかったのか不明です。と
女性軽蔑視発言などの話題となった大会運営ですが、組織委員の解散とともに
疑問は闇の中に消えていきました。投入された税金、今後の負債は、アスリートの活躍に感動、で済むような金額ではありませんね。
日本橋の上にかぶさった高速道路。景観よりも近代化を優先した1964年東京五輪の
遺物です。今回の五輪でも外国人観光客増を見越して多くの新たなホテルなどが建設されました。
そこにコロナ禍となり、旅行関連業界は打撃を受けました。
現在、訪日観光客の受け入れは上限2万人で解禁された(コロナ前は、1日平均約14万人)が、添乗員付き団体旅行などの制限があって、外国人観光客数の急回復は難しそう。
ホテル、旅行会社、飲食業、土産物店などが戻れるのはいの日か。
来る参議院選挙は物価高や安保が大きな争点で、コロナ対策はあまり論じられていまさせんね。
だけど、現実の生活やビジネスではまだコロナ禍による課題が解決したわけではなく、
中小企業の倒産や廃業懸念はまだまだ高いままなんです。
東京タワーはかつて明るい未来へのシンボルでした。しかし、今は懐かしい「昭和の東京」の象徴となっています。
スカイツリーに高さで負けたからではありません。1958年12月竣工という記憶が
地方から東京に来た人にとって、東京の原風景、として残されてきたからでしょう。
新国立競技場が東京の原風景に仲間入りするにはまだ相当の時間を要しますね。
SDGsを形にしたといわれていますが、原風景入りする頃にはSDGsの理念も
浸透しているかもしれませんね。