太陽神
夏真っ盛りですが暑い夏(ラニーニャ現象)すぎて、体力が衰えますね。
これだけ暑いと、高校野球もやる側、応援する側大変でしょう。
暑い夏の太陽ですが、太古の昔から世界各地で「神」と崇められて信仰の対象と
されてきたんです。
ギリシャ神話で、名高いアポロン、エジプト神話で最も偉大とされる太陽神ラー、
インド神話で7頭の馬車に乗るスーリヤ。
そしてわが国の天照大身神もその文字通り、太陽神の神格をもちます。
お天頭様が見ているよ、とうい言葉もありますが、これも太陽に敬意と親しみを
込めて言っているんですね。
先月の6月27日から29日にかけて各地で次々に梅雨明けが発表されて、
関東や近畿では1951年の統計開始以来、もっとも早い記録となりました。
ついこの間まではどんよりとした雲り空を見て、早くこの鬱陶しい雲が消えないか、
と日差しを心待ちにしていたのに、いざ日差しが降り注ぐと、暑い暑いと文句をいい
日差しを避けて日陰を探して歩く始末。
夏の日差しは、紫外線量が増えるから注意。
何千円もする日焼け止めクリームを顔中に塗りたくる若い子を見ていると
若い頃はそんなもん塗らなくても問題はなかった、と言いたくなるような年配の方も
いるようで。
だけど、環境問題として知られるオゾン層の破壊によって、数十年前と比べて
地表に降り注ぐ紫外線量は増加していて、昔と今では地球環境そのものが違いますね。
ながらく母子手帳に、健康のために強い骨を作るため、日光浴が必要との記載がありましたが、1998年には日光浴を勧める記述が消えて、「外気浴」という表示に変わったんです。
今では紫外線といえば、シミができる、シワができやすいや、角膜炎や白内障の眼病の
原因、と悪影響ばかりが取り上げられて、紫外線対策というキーワードが一般化しました。
紫外線対策は、日焼け止めクリーム、日傘、サングラスの三種の神器に加え、
手足は服を着てしまえば防げると、衣料品や水着のラッシュガードなどのUVカットも
進みました。
UVカット加工は大きく分けて二つあって、一つは生地に紫外線を吸収するコーティング剤を加工するタイプ。
もう一つは、紫外線を反射する微粒子の無機質(セラミック、カーボン、チタン)を
繊維に練りこむ方法。
太陽神からの恵みであるはずの日差しを避けなければならない時代とは、
環境破壊を続けてきた人類の罪を、お天道様はしっかりと見ていたということなのでしょうか?