リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

純粋培養と雑草の違い

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気候がだいぶ温暖になり、畑作業が忙しくなってきた。

春野菜の撤去と夏野菜の植え込みのタイミングが重なる上

晴れの日が続くこの次期は例年、多忙を極める。

植え付けが終わった夏野菜の苗は、毎日の水やりが欠かせない。

特にキュウリは一定の丈になるまでは朝夕の2回、水やりが

必要。

 

ところが丁寧に水やりを続けたキュウリの苗40本のうち、

10本以上が早くも枯れた。

日差しが強すぎたか。一方、枯れたキュウリの横には

雑草が勢い良く伸びている。こちらはほっといてもグングン

伸びるにで、早めに刈り取らねば。丁寧に手入れして育てた

苗が、あえなく枯れたのとは対照的に、ほったらかし雑草がなぜ

我が物顔で伸びるのか。まさに雑草魂、自然相手の仕事は

思ったように行かない。

 

ある大企業に勤めていつ知り合いの話。

彼はその本社で採用や新人教育業務を担当している。

その企業は体育会系の体質が残っており、新人教育は

結構厳しいことが伝統だった。しかし、彼が担当する

ようになってからは路線転換。

最近の若者は厳しいだけではダメだと考えているらしい。

従って、新人たちに話すときは丁寧語で。

命令口調はNG。

「なになにしてもらっていいですか」といった具合に、

下から目線で。歓迎会を企画したり、とかく辞めないように、

会社を居心地のよい場所だと思ってもらうよう、純粋培養の

努めた。

 

純粋培養のもともとの意味は、ある生物を他の種類から分離

して一種または一系統だけを培養することだが、比喩でも

使われている。大切に育てられたお嬢様とかね。

さて、彼の純粋培養作戦の成果はどうだったか。

4月前半の教育機関が終わると、新人たちはそれぞれの部署に

配属されて実践経験を積む。

残念ながらポツポツと脱落組があらわれたらしい。

数名が退職したとのこと。それぞれの部署においても特に

厳しく接したことなどない。いったい、何がいけなかった

のか。さっぱり心当たりがなく悩みは深まるばかり。

 

一方、地方の支社では少し事情が違う。

支社での新人教育は昔ながらの厳しさが受け継がれている。

教育機関が終わるとほったらかし。自分で考えて営業して

こいと。

ところが、今年入社の新人の中には早速営業面で成果を

あげるケースも。

純粋培養は打たれ弱く、雑草は打たれ強いのか。