リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

木の芽時に・・・

「木の芽時」。

「このめどき」、と読めば、木々が一斉に新芽を吹く早春に今頃を表します。

木の芽時です。良い季節なのですが、体調を崩す時でもあります ...

「木の芽雨」 は木々が芽吹く頃の雨のこと。

一方、「きのめどき」 読むと、早春だけでなく、春先の憂鬱や体調不良の意味もあるといいます。

どちらの読み方も正解ですが、「老体の調子を崩す木の芽時」という句は、「きのめ」とよむべきだろうか。年を重ねていくと、季節の変わり目は身体がついていきにくく、体調を崩しやすくなります。

「木の芽」は山椒の若芽も指す。

「木の芽漬け」といえば、山椒の若芽を塩漬けにしたもの。

「木の芽あえ」は、味噌に山椒の若芽を刻み込み、砂糖を加えてあえた料理。「木の芽あえ女たのしむ事多き」。こちらは季節の風味を楽しんでいる女性たちの句です。

「芽吹く」という言葉は、固い冬芽が成長をし始めることから、「成長の兆しを見せる」「新しい物事がつくりだされる」といった様子も連想させる。厳しい寒気や氷雪の冬を越すために休眠していた芽が動き出す。

「新型コロナ禍で落ち込んだ業績を補完する新事業が、ようやく芽吹きだした」と、この言葉を使ってみたいものですが、なかなかどうして。

現実はそう甘くない。実際には「旧弊が伸びる芽を摘む」という方が多いかもしれない。それでもこの季節、一斉に空を見上げる木々の若芽たちは、けなげな姿の奥に強い生命力を見出すこともできる。そういえば、今年も受験生たちは雪解けの中で芽吹いていたのだろう。

関西では「お水取りが終わらないと、暖かくならない」といわれています。

これは奈良・東大寺二月堂で行なわれる修二会(しゅにえ)という法会の行事の一つ。3月1日から14日まで開かれ、十一面観音菩薩に過去の過ちを告白して許しを請うという儀式です。

13日の午前1時半に若狭井という井戸から観音様に供える水をくむことから、お水取りと呼ばれたんです。

奈良 東大寺二月堂「お水取り」 - YouTube

 

二月堂の舞台で火のついたたいまつを派手に振り回すシーンも有名です。このたいまつの火の粉を浴びると健康になるといわれています。

一度、お松明を見に行った事がありますが、ただ寒かったことだけが記憶に残っています。お水取りが終わらないと、やはり春は来ないのかな。

今年は例年に比べて暖かい。桜前線も早い予想です。

いおしいものを食べ、珍しいものを見に行きたい。しかし、そうした春の楽しみも当分お預けでしょうか。

5月の連休はどうなるのか。東京五輪パラリンピックは開かれるのでしょうか。先はまだ見えませんね。