リョウガのページ

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これからの献血の課題 高齢化による問題深刻 

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久しぶりに献血を経験した。前回いつ献血したかは、思い出せないほど

遠い昔の話。

街中では、日常的に献血の協力を呼びかけているのを見かける。

その理由は血液の有効期限が短いから。

輸血用血液には3種類ある。

1つは、血漿(けっしょう)製剤、

(病気や手術の時、血漿量や血漿成分の欠乏を補う)

2つ目は、赤血球製剤、

(外科手術の出血時などに必要)

3つ目は、血小板製剤

(止血機能を持つ)

有効期限はそれぞれ採決から1年間、21日間、4日間。

結構短いですね。そのため常に献血を集める必要があるんです。

ところが、献血の大切さは多くの人が認識しているが、大震災など

インパクトのある出来事がなければたくさん集まらないんです。

また、集め方にも工夫がたりない。

 

今回はある駅前に停まっていた、大型車両の中で献血した。

その車両にはどこか病院の名前が書かれていた。

献血した理由は、なんでもその病院で近く難病患者の手術が行われる予定で、

至急必要だとプラカードに書かれていたのが目に留まったため。

献血後、椅子に座って安静にしていると、目の前には気になる光景が。

立って献血を呼びかける声を上げていたのは看護師1人のみで、その声も

通行人の気を引き付けるほどの大きいものではないこと。

 

自分自身もそうだが、普段は自分が献血しなくても、誰かかするだろうと思って

いた。従って、街中で献血車両を見かけても素通りする人が大半。

10分ほ眺めていたが、何百人も通行人が行きかうのに誰一人として献血のために

足を止めなかった。

ただ単に「献血にご協力をお願いいたします」では通行人にとって他人事と思って

いるのか。あるいは献血は善行だから大勢が自発的に協力してくれるとでも思って

いるのか。せっかくプラカードを作ったのだから、もっと工夫せねば。

世間の耳目を集めるため、そこに書かれていることを複数の人間が大きな声で

呼びかけたり、ティッシュペーパーを渡して通行人の足を無理やり止めて協力を

呼びかけるぐらいの図々しさがあってもいいのでは。

実にもどかしい。本気で献血を集める気があるのかと余計な心配をしてしまった。

 

今日のところ、日本で輸血用血液製剤が決定的に不足しているという状況ではないと

いう。一方、ある調査によると献血をしている人の7割ほどは50歳以下。

輸血用血液製剤の8割ほどは50歳以上の人に使われている。このまま社会の高齢化が

進行するとどうなるか。

当然、需要供給のバランスが崩れる。危機は静かに迫っている。

しかし、今のような献血の集め方では心もとない。献血はいくつもの課題を

抱えているようです。