リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

ダイヤモンドに目がくらむ

DIAMONIQUE シルバー925 ワイドリング計2.56ctダイヤモニーク ...

 

ダイヤモンドに目がくれて、乗ってはならぬ玉の輿。

貫一・お宮で知られる「金色夜叉」 の歌の一節。・・・

女性が魅せられる装身具の代表といえば、やっぱりダイヤの指輪。

指輪は江戸時代後期の喜多川歌麿渡辺崋山美人画にも描かれていました。

右手小指に指輪をはめた芸奴の絵です。江戸の遊郭では、客への思いを示すために小指を切るという風習があったんですが、これでは指が何本あっても足りない。やがて小指に指輪をはめることが、ぬしへの誓いのシンボルとして変わっていったといわれています。

遊郭は当時の流行りの発信地であって、指輪は一般女性にも徐々に広がっていきました。

明治に入ると、廃刀令が出て、腕利きの彫金師たちが職を失い、指輪の製作に転じたんです。明治中期には貴金属宝石商がダイヤモンドや宝石を輸入して、より豪華な指輪を作ったことで富裕層中心に普及していく。着物でも洋服でも楽しめて、「愛と富の象徴」 としてダイヤの指輪が人気に。

明治後期に入ると、キリスト教関係者が結婚指輪をするようになり、大正時代には三越が12ヶ月の誕生石指輪を売り出して好評を博したんですね。日本女性の指輪文化は大正時代にほぼ定着しました。

 

冒頭の 「金色夜叉」 の歌には続きがある。

「人は身持ちが第一よ。お金は天下の回り者」とあります。

令和の時代、この回り物がなkなかやてこない。富裕層の持つ株価が上る一方で、孤独と生活困難を抱えている人々は増え続けています。

イベント自粛、観光地の衰退、飲食業の苦境。新型コロナ禍の中で、

受注が急減した業界は数知れない。議員に陳情したいのは夜の銀座クラブだけではないでしょう。身持ちの悪さで議員が自滅するのは勝ってだが、「衣食足りて礼節を知る」普通の生活に不安が広がるばかりです。

昭和13年(1938年)の国家総動員法発令後、指輪は暗い時代を迎えます。金やプラチナ、ダイヤの指輪などが、政府に強制供出された。

戦闘機の増産などの工具に使うためだったんですが、ほとんどは集められたまま終戦を迎えたんです。装身具という女性たちのわずかな楽しみさえ奪われてしまった時代でもありました。

ファッションは平和産業といわれています。

確かに、女性が自由にファッションを楽しめる時代は平和です。

ところが今は、ワンピースやスカート、ジャケットといったお出かけ着がうれず、家で着用するニットやカットソーが売れ筋の中心になっています。

ということは、やはり今は有事なのだということだろう。女性が街でおしゃれを楽しむ暮らしはいつ戻るのか。

10都府県の緊急事態宣言は延長された。