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化粧の歴史 武士と化粧 に学ぶこと  おすすめ

 こんにちは。

今日は、日本の化粧について。

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日本の化粧の歴史は古いんです。

縄文時代弥生時代土偶や埴輪の顔に赤い顔料が塗られていることから日本の化粧の始まりとされています。

赤い顔料は紅殻(べんがら)といい、魔よけのために塗っていたようです。

時代は流れて武士が台頭した戦国時代、武士にとって化粧品は必需品であった。武士が紅、香、手鏡を持ち歩くのは当然だった。その理由はもちろん、美意識が高かったから。と言っても恋をするためではありませんでした。

紅は戦いの時に勇猛であるように見せるために使った。香を髪に焚き染めたのは、敵に首を取られたときに名誉と品位を保つため。

戦国時代の武士は常に死を覚悟し意識していたため、いつも化粧をしてベストの状態を保っていたのです。

平和が続いた江戸時代は、出世のチャンスを逃さないようにと化粧に励んだ。

寝不足や二日酔い、体調不良などの際、顔色の悪さを補うために、紅白粉を常に持っていた。江戸時代の武士はサラリーマンと同様。血色が悪いと出世に響く。それと相手に対するエチケットとの意味合いも大きかった。公家は権威を見せつけるため、おしろいをほどこした。

ところが明治維新で化粧事情は一変する。近代化の名のもとに、日本古来のものは一掃された。公家たちがしていたおしろいを一斉にやめた。お歯黒も旧弊なものとして禁止された。

こうして、男性の化粧は軟弱だとみなされて姿を消してしまった。

さて現代の男性の化粧品事情でありますが、売上は順調に増加しています。

2018年の男性化粧品市場は1175億円で、前年比約2%の増加。10年前と比べると約22%増えた。

いつのまにか美容に関心を持つ男性がとても増えたようです。

増えている理由は、周囲の目(特に女性)を気にする人が多くなったため。何といっても人は見た目・第一印象が9割。女性の社会進出が進む中、肌や髪のケア、体臭の対策に無関心でいてはモテない。

このところ毎年猛暑が続きだが、外回りから職場に帰ってきた後に汗をかきっぱなしのままでは周りに迷惑だ。加齢臭や口臭が強いのは論外。職場において女性から”臭い人”なんてレッテルを貼られると致命的。女性から嫌われることは職場で浮いてしまうことにつながり、出世に響く。

さらにはインスタグラムの流行も大きい。ばっちりとメイクを決めなければインスタ映えしない。

ということで、洗顔料などのフェイスケア製品の売れ行きは10年前の1.5倍に。乳液、制汗剤といったボディケア製品は3.5倍も増えている。

なお、美容に関心をもつのは年代を問わない。男も女も、いつまでも若々しさを維持したいという思いも強いのでしょうね。