リョウガのページ

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春節シーズンを前に・・・

今年の中国の春節旧正月)は2月12日。

と、ニュースでやっていました。

 

来年の旧正月はいつ!?│2019年の春節を意識して、可能であれば早めに ...

 

その春節。前後する11日~17日を連休とする学校や企業が多い。例年ならこの時期はさながら民族大移動の様相を呈するんですが、今年はコロナウイルスの感染が再び増加傾向にあるため、移動を自粛する人が多くなっています。

 

中国人の旅行先トップ、日本で新型肺炎パンデミック懸念。春節旅行18日 ...

昨年の春節は1月25日でした。当初24~30日を休日としていましたが、春節スタートの前日(23日)に新型コロナウイルス感染拡大防止のため、発生震源地とみられた武漢が閉鎖されました。それでも人々は警戒感は少なくて、いつも通りの旧正月が始まったんです。

30日にはWHO(世界保健機関)が「緊急事態の相当」と宣言し、中国政府は春節休暇を2月2日まで延長して情勢を見極めようとしていました。もうあれから1年以上が経過したわけです。

こうした動きに中国で大半の商品を生産する衣料品業界も敏感に反応しました。「春節前に出荷した春物商品は輸入できるが、春節後の出荷予定の商品やこれから生産に入る衣料品は予定通りに入荷できるだろうか」と危惧された方々もおられたでしょう。「(昨年)2月10日から工場稼動予定だったが、地方から戻れない従業員も多く、再開できた工場は一部。17日稼動と連絡があったが、状況次第で確実ではない」といった混乱が生じていました。

中国は操業再開にはマスクや消毒液などの感染予防品の確保を条件にし、申請書提出など承認制度を導入していました。

準備を整えて工場がようやく再稼動できる体制になっても、今度はトラック便が不足しました。さらに各省・市が感染防止から高速道路を閉鎖したため、空港や港湾まで荷物を運べない。物流がネックになる。

現在、国軍クーデターで混乱するミャンマーには縫製工場が多い。

従業員の安全とともに、やはり物流問題が懸念されています。

現在も新型コロナ第三波の渦中にある衣料品業界。この間の教訓を挙げれば、物流の重要性、原料や副資材を含めた資材調達、リモートでも可能な工場稼動の把握の仕方などがある。

サプライチェーンが長く、グローバルに広がった産業構造は、その一部が損なわれれば、生産ラインが止まるという危うさも秘めています。

低コストと量産を求め続けてきた先に立ちふさがったコロナ禍は、調達・生産面の見直し、工場の自動化・省人化、新規投資の延期・中止へと向かわせました。

世界の累計感染者数(2月5日現在)を見ると、最多は米国、インド、ブラジルの順。5番目だった英国が、4番目のロシアを上回った。

中国といえば8万9千人で、ケニアより少ない83番目です。

ベトナムはさらに少なく、173番目の1900人。

統計数字をそのまま鵜呑みは出来ない面もありますが、いずれにしてもカントリーリスクは、もはや地政学だけではなくなっていることも確かでしょう。