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ヒヤリハットと重大事故

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ニュースで話題となっている、

一定の年齢に達したら普通自動車免許が失効する制度が

必要だと強く感じるような、高齢者の運転ミスによる

重大事故がたびたび起こっている。

人間は誰しも年を取ると身体が衰える。足腰は弱くなるし

視力は落ちる反射神経も鈍くなる。

これに逆らうことは誰にもできない。そういう状態で

クルマという動く凶器を動かしたらどうなるか。

現在、自ら免許を返納する制度はあるが、それだけでは

重大事故発生のリスク低減効果は少ない。

悲劇を繰り返さないようにするには強制的に免許が失効

する制度の導入も致し方ない。

 

ヒヤリハットとは、重大な事故災害に至らないものの、

一歩間違えればそれが起きてもおかしくない事態のこと。

1件の重大な事故災害のウラには、29件の軽微な事故

災害があり、300件のヒヤリとしたハットするような

ことが起きていると言われている。

日頃、車を運転しているとヒヤリハットには頻繁に遭遇

する。

見通しの悪い交差点で、突然自転車などが飛び出してきて

ヒヤッとしたり、ぼおっとしていて前方車両が停止したことに

気付くのが遅れてハットして急ブレーキ、など等。

一歩間違えば重大事故に至るようなミスをみんなが日常的に

犯している。

そういえば、仕事仲間に80を超えたひとがいて、いつも

ハイエースを運転している。運転技術は相当心もとない。

1度同乗させてもらったことがあるが、赤信号に気付かずに

交差点へと進入しそうになった。私が大きな声で停止を命じた

ことで、はじめて信号に気付いたほど。

以降は彼の車に乗ることは遠慮している。

だが、車体が長いので車庫入れのときに壁などに車体を擦る

ことは頻繁にあるし、まっすぐに車を停止させることはできず

いつもゆがんだ状態で停める。

運転能力が著しく低下しているのは明らか。周囲は何度となく

免許を返納することを勧めているが、聞く耳を持たない。

まさか自分の運転は大丈夫だと思っているのか。

あり得ない。

こういうケースは厄介でる。この人はほぼ毎日運転している

から、年間300回ほどのヒヤリハットに遭遇しているはず。

統計的には、いつか重大事故を引き起こす可能性が高い。

死者が出るような重大事故の加害者へのペナルティー

厳罰傾向にある。高齢者でも容赦なく交通刑務所いきとなる。

事故は被害者にとっても加害者にとっても悲劇だ。

これから高齢化が進むと、それに比例して重大事故の発生割合

が増えていくと思われる。

現在ヨーロッパ各国においては高齢者の運転について制限を

もうけようとする動きが活発になってきている。

日本も早急に抜本的な対策を講じねば悲劇は繰り返される。