電車内での聞いたこと。
こんばんは。
新型コロナウイルスが広がっていますね。
電車の中でも、マスクを着けているひとが目立ちます。咳をしている人を見かけるとちょっと近づきたくなくなりますね。
で、最近の電車内の光景の感想を。
昨今の電車内では、乗客の皆さんは7人がけのシートであれば、目を覚ましていれば、まず5~5にん、多いときは7人全員がスマホをいじっていますね。
スマホをいじりながらイヤホンで音楽を聴いている人も多い。
私は旧型なので社内広告を見たり、本を読んだりしながら、車内でいろんな見聞を広めようとしています。電車内には面白い話や考えさせられる話がたくさん転がっています。
ある日、東京での出来事。
都営地下鉄三田線の御成門(おなりもん)駅周辺を走行中に、私の前でつり革につかまっていた若いビジネスマン2人の会話が面白かったです。
先輩と思しき若者が「あー、俺この駅(御成門)を通るたびに日本史の授業を思い出してさ」、
後輩らしき若者
はー、そうでしか。この寺(増上寺)は古いですからねえ、何を思い出すんですか?」
「だってそうじゃないか。この駅、「ごせいもん」だろ、と誤読していて、そのまま、明治天皇が1868年に明治政府の基本方針として発表した「五箇条のご誓文」(広く会議を興し万機公論に決すべし等の五箇条)として理解していたということである。
その後、後輩がどうフォローしたかは分からないが、後輩のぼう然とした表情が印象的でした。
ちなみに御成門駅の名前は徳川家の菩提寺である増上寺(浄土宗)に将軍が参拝するさいに使った門(御成門)に由来しているんです。
昼下がりで車内な空いていました。学年前の年頃の男の子を連れた母親が乗車してきました。
男の子はひらがなが読めるのがうれしいらしく、駅の名前を声に出して読んでいたんです。「つきじしじょう(築地市場)」、そして「おかあさん、「しじょう」ってなあに?と大きな声で尋ねた。しかし、母親は息子のその問いは全く無視して、漠然とバッグの中から小学校受験塾のものらしきプリントを出してきて、プリントの問題を熱心に解かせはじめたのでした。
せっかく、子供が知りたがっていて質問しているのに、向かい側に座っていた私は驚きましたが、何もすることができなかった。
世の中の一次情報はほんとうに多彩で、その解釈に苦しむものも大変多い。しかし、実社会の有様は複雑多岐なので、そのまま受け入れて、自らの判断の材料として消化していくことが大事だと思う。
その意味で、通勤途上などでの電車内の会話は、まさに現代社会の生きた教材ですね。
せっかくの教材の宝の山を前にして、目や耳をふさいでスマホに向き合っているのはほんとうにもったいないのではないかと思います。
イヤホンははずしても、マスクは着けましょう。
では、また。