メジャーリーグでロボット審判が登場するかも
メジャーリーグでは大谷選手(投手)が頑張っていますね。
投手で現在ホームラン王
その、MLBで3月11日、プロ野球マイナーリーグの今シーズンのルール変更を発表しました。
これによると、選手同士の衝突やケガを防止するため塁ベースのサイズ拡大
投球時に内野手全員を内野エリアに留ませる内野守備制限。
投手のけん制の厳格化がなされた。
ホームランか三振しかない大味な試合ではなくて、盗塁やヒットを増やして見応えのあ試合展開を促し、野球人気を回復させることが目的。
これらのルール変更はマイナーリーグの各レベルで試験的に行なわれ、効果があるようならばメジャーリーグでも採用される可能性があるという。
ただもう一つ見逃せないのが、1Aサウスイーストリーグでロボット審判が試験導入されることです。米公共ラジオ局NPRのWEBサイトの記事「Minor League Baseball To Experriment With Robotic Umpires」によると、これは 「Automatic Ball-Strike System」と呼ばれる装置で、すでに独立系のアトランティックリーグとアリゾナフォールリーグ(MLB傘下の教育リーグ)で運用されているらしい。
この装置は、人間の審判ではストライクかボールか判定が難しい微妙な投球、いわゆる ”臭い球” でもAIで正確に判定が下せるという優れもののようだ。
これが導入されると投手は臭い球を投げづらくなって、バッターがヒットを打つ確立が高くなる。
その結果ダラダラした試合で観客を飽きさせず、試合時間も短縮できるというもの。
しかし記事によると、このシステムは一部の選手から批判もあるらしいんです。
職人気質のベテランキャッチャーがボール球をストライクに見せかけてしまうような 芸術的テクニックが通用しなくなってしまうから。
野球とは畢竟(ひっきょう)、ピッチャー&キャッチャーのバッテリー対バッターとの決闘で、お互いに腹を探りあいながら駆け引きするスポーツである。ストライクゾーンはバッターの体格や打撃姿勢によって変化する。また人間の審判の判定には個人差もある。そんな曖昧なグレーゾーンに臭い球が付け入る隙がでてくる。
野球経験者やコアな野球マニアはどこの駆け引きに醍醐味を感じてしまうもの。
ロボット審判の登場で、ファミリー層などライトな野球ファンにはスポーツ・エンタテーメントととしてますます楽しくなりそうだが、目が肥えた野球マニアには味気なく感じてしまうような気がしてたまらない。
これが憶測ですが、マーケットとしては頭打ちの野球マニアを切り捨てるとともに、ルール変更で敷居を低くして、ライトなファン層をマスとして取り込み、観客の裾野を広げようとするMLBのマーケティング戦略なのかもしれませんね。