リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

新型コロナワクチン

新型コロナ: 米ファイザー、新型コロナワクチンの正式承認を申請: 日本 ...

新型コロナウイルスのワクチン接種がようやく本格化してきました。

一般接種も自治体によっては7月上旬かた開始されるところまあるようで、副作用などの不安要素は残されているものの、感染抑止、終息化に向けた大きな一歩として一刻も早い徹底が待たれるところですね。

人間は長寿となったのは、衣食住といった生活環境のほか、様々な病に対する治癒策が進化してきたとこにあります。病院設備の充実や、外科技術の発展、新薬の研究開発など、多額の資金投資によって私たちはここ150年ほどの間に1.5~2倍程度の平均寿命を得ることができたのです。

一つの新薬を完成させるには、治療領域(神経系や抗悪性腫瘍薬、免疫調整薬など

、による違いはありますが、平均で約13億ドルかかるといわれています。新型コロナウイルスでワクチンの重要度がクローズアップされましたが、アメリカでは1種のワクチン研究開発、臨床試験、製造に対し、実に20億ドル以上の公的資金が導入されています。まさに国家プロジェクトですが、日本はどうかというと残念ながら開発投資費用も含め、取り残されているのが現状。京都大学山中伸弥教授らが世界に先駆け万能細胞である「iPS細胞」(人口多能性幹細胞)の開発で、2012年ノーベル生理・医学賞を受賞したことにより、日本では再生医療分野の注目度が増し、さらにジェネリック医薬品の参入によって、新薬などの開発能力が低下したとの指摘もあります。

一方、このほど東北大学の出沢真理教授らのグループが2010年に発見した「Muse細胞」(ヒトの生体内に存在する多能性幹細胞)を、脳梗塞で手足の麻痺や言語障害などの後遺症が残った患者に対して1回点滴投与しただけで、その後の1年間で7割近くの患者が日常生活自立レベルに、そのうち3割の患者が職場復帰できるまで回復したとの報告がありました。

2017年の調べでは年間約6万2000人が脳梗塞で亡くなり、患者数は115万人に上るというから、これらの効能が確立されれば大きな朗報です。また、Muse細胞を新型コロナウイルス感染症が引き起こしている急性呼吸不全患者を対象とした治験が始められるとも報じられました。iPS細胞を使った新型コロナウイルス感染症の治療薬候補を見つける方法も開発されているそうです。知らないところでは、このような取り組みが着々と進んでします。

「医療先進国のはずの日本がワクチンを開発できないのか」との批判もあるが、直接的な新薬開発ではなくとも、医療発展に貢献することはできます。

世の中に閉塞感が充満し、心の余裕やゆとりが失われている今こそ、その場限りに任せたり、ため息をついたりするばかりではなく、一旦深呼吸をすてから、普遍的な思考に立ちかえってみる必要があるでしょう。

緊急事態こそ、一方向・近視眼的ではなくて、多面的・多角的に物事を見て行動することが問題解決の道に繋がることは、私たちは身を持って知ってるはず。・・・