お祭り気分
夏本番。
もうすぐ祇園祭、宵山が始まります。(正確にはもう始まっています)
この季節、食べたくなるのが鱧(はも)ですね。
東京ではなかなかお目にかかれないですが、関西が本場です。
まずネタが違います。関西は瀬戸内海の鱧で、かまぼこの材料のような大味なもの
ではありません。鱧には小骨があるために、骨切り用の幅の広い特殊な骨切り包丁を
用います。Y字状の小骨が皮の近くまであって、普通の刺身包丁では十分な骨切りは
難しいんです。湯引きして食べますが、身には非常に細かい切り目が入っています。
ここに梅肉が絡んで夏らしいさっぱりした味となりますね。
肉といえば、関東は豚、関西は牛肉。
といっても、関西人が毎日松坂牛を食べているわけではありません。大阪では鶏肉(かしわ)の水炊きをぽん酢で食べます。
麺類でややこしいのがキツネとタヌキ。キツネといえば甘辛い油揚げの入ったうどんですが、大阪ではキツネそばのことをタヌキといって、同じ関西でも京都では関東同様
キツネそばは、キツネそばと呼ぶんです。東京でタヌキといえば、天かす入りを指しますが、大阪では天かす入りをハイカラというんです。
野菜では、関東の水菜はシャキシャキ感があまりありませんが、関西の水菜は品種が
違って茎の部分が細く、葉の部分も多い。
最近は東京のスーパーでも水茄子を見かけるようになりましたが、もともと大阪・泉州産が有名で漬物として食べられることが多いんです。
大阪・天王寺で6月30日、無病息災を祈る 愛染祭りが開かれました。今月は
玉造稲荷神社夏祭、天神祭などが予定されています。コロナで規模を縮小する祭りもありますが、天神祭は170年ぶりにだんじりを新調したんです。
京都では、祇園祭が1日の吉符入り(神事始めの儀式)から始まりました。
コンチキチンの祇園ばやしの練習もその夜から行われ、山鉾巡行など約1ヶ月の祭りが
スタート。鴨川では風物詩の納涼床が5月から開かれています。
江戸時代には約400軒の茶屋が床机の数を決めるなどにぎわっていました。
京都の奥座敷・貴船川上流の川床も有名で流しそうめんや鮎の笹焼きなんかの川床料理
が楽しめます。手を伸ばせば川面に触れられるほど低い川床のためにゲリラ豪雨には要注意。
梅雨明け、コロナ自粛も明けました。夏休みはまだ先ですが、気分はもうバカンス気分。
この猛暑ではマスクどころではなく、外出機会の増加で日焼け止めや熱中症対策商品、
スポーツドリンクなんかの売れ行きも良いようで、
その一方、巣篭もりで伸びた家庭料理関連商品は一時の勢いを失っているようですね。
自粛モードからの解放はうれしいものの、このところ死者こそすくないですが、現実の
コロナ感染者は増加傾向にありますね。警戒レベルの上昇もきになりますね。