リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

平成ジャンプパート2

平成ジャンプにはもう一つ意味がある。

アイドルグループのことではない。

それは、昭和生まれで未婚のまま平成時代を飛び越えて

新年号を迎える人たちのこと。ツイッター上で広がった

ネットランキングのことなんですが、よくもあこんな表現を

考えたものだ。

今年の新流行語の上位にランキングされるかもしれない。

約30年前、生涯未婚率は

男子5.6%、女子14.1%へと上昇した。平成時代を経て、

生涯結婚しない理由には様々。

結婚する、しない、何歳で結婚するかは個人の自由なので

周りがとやかく言うことではないという意見もごもっとも

である。

しかし、日本の少子高齢化は由々しきレベルに達している。

平成が始まった1989年の合計出生率は1.57で、その年に生まれた

子供は124万人余り。

2017年の合計出生率は1.43。生まれた子供94万人余りで、過去

最小を更新した。すでに日本の総人口は2004年の1億2784万人

をピークに減り続けている。

 

このまま推移すると、2100年の総人口は多くてもピークの時の

半分ほどに、もしかしたら4分の1ほどに減るかもしれない。

そのときは超高齢化社会が相当進行しているだろう。

そうならないためにも、みんなが楽しい家庭を築い安心して

子育てできるような社会環境をつくる必要がある。

人間として生まれたからには恋愛をするのはごく当然のこと。

しかし、結婚に至らない要因としては経済的にダントツ多い。

 

日本の労働者の平均年収は1997年の467万円がピーク。

2016年は422万円にとどまっている。これは男性平均年齢

45.9歳、女性平均年齢が46.1歳のデータ。

若年層や非正規労働者はもっと少ない賃金水準にあえいでいる。

なお、1990年に870万人だった非正規労働者数は、2018年は

2090万人に増えた。非正規労働者は景気の調節弁として、

いつでも雇用止めできるにので雇う側にとっては実に便利な

存在。しかし、働き側にしてみたら不安定かつ低収入で将来

展望を描けない。

だから結婚したくてもできない。つまり、大多数の労働者にとって良いことがなかった時代だといえる。

こんな時代を作ってしまったのは誰か。

それは世界的なビジネスモデルの転換を前にしてなす術もなく

平成時代を飛び越えようとしている平成ジャンプたちである。

彼らのおかげで、次の時代を平成ジャンプしてしまった。

これこそが平成日本の実像。

新たにやってくる時代をジャンプするような人がいないことを

願いたい。