リョウガのページ

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ネット詐欺・アポ電 盗人の種は尽きない

ネットの発達が犯罪の手口をバラエティ化させてしまった。最近の手口は自分が騙されていることに気付きにくかったり、まったく気付かないことも多い。犯罪に加担している認識が薄いこともある。これらの手口は一層巧妙になっていくものと思う。

特殊詐欺が増えている背景には、日本の若者がいつの間にか犯罪に加担させられていることも要因とされている。外国にいる主犯たちはSNS上で受け子探しをする。もちろん、”受け子募集”とは表示しない。”封筒を受け取るだけの簡単なバイト”などと誰にでもできる仕事を装い、高額のギャラを呈示する。今時の日本の若者はネットでバイト探しをするのが主流。簡単な仕事で高額ギャラと見て飛びつく人がいくらでもいる。ギャラの被害額の3%ほどが相場。被害額が100万円ならギャラは3万円。

 

ところが世の中に封筒を受け取るだけで高額ギャラをもらえる仕事などあるわけがないことに気付かない。甘い誘惑に乗り、雇い主の指定通りにスーツできめて封筒を受け取りに行くと、御用となる危険性が極めて高い。捕まってみてはじめて自分が犯罪に加担したことを知るも後の祭り。警察や裁判で「詐欺だとは知らなかった」と弁明しても通らない。

特殊詐欺は厳罰化傾向にあり、初犯でも刑務所入りとなる可能性が高い。外国にる主犯たちは絶対に捕まらない。受け子は使い捨てで、特殊詐欺では最も損な役回り。

にもかかわらず、こんな愚かな人が後を絶たないのはなぜか。目先に金欲しさに釣られてしまうことと、学校教育の問題がある。パソコンの操作を教える学校は多いが、ネット社会の危険性やコツコツと働くことの大切さを教え込む学校は少ない。

近年、ネット通販市場が爆発的に拡大したことでクレジットカードにまつわる犯罪が激増している。通販利用者が気付かないうちにフェイクサイトへ誘導してカード情報を聞き出して不正利用するケースが頻発している。通販会社の公式サイトへ侵入して決済ページを不正に書き換える事件もあるというから、いったい何を信じていいのか。ネット上での買い物の決済では、やたらとクレジットカードを使うことは控えたほうがよさそうだ。SNS上での懸賞詐欺も急増中。仮想通貨が盗まれる事件も立て続けに起きた。

目に見えないだけで、盗人はすぐそこにいる。