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AIスピーカータイプ 生産力はあるが、時間当たりの労働生産性は低い多機能なAIスピーカーをフル活用するためにも斬新なチューニングが必要

今年も入社式を終え、社員研修や挨拶回りなどが行われ、今月ぐらいから実務の指導が行われつつ、先輩社員と机を並べて業務を始めるのが、一般的な新入社員のタイムスケジュールだろう。

元号「令和」が発表されたということもあり、経営者は期待に胸を膨らませる新入社員に新たな時代を意識したメッセージを送ったに違いない。

 

産労総合研究所が毎年発表している「新入社員のタイプ」によると今年の新入社員の特徴は「呼びかけ次第のAIスピーカータイプ」。AIスピーカーは搭載されている人工知能によって人の言葉を理解し音楽や動画の再生、ニュースの読み上げなどが可能な音声アシスタント機能を持つが、これを今回の新入社員のタイプに当てはめると「多機能だが、機能を十分に発揮させるためには細かい設定や別の補助装置が必要」ということ。

最初は少々面倒だが、丁寧に育て上げ、環境を整備すれば素晴らしい機能を持つ人材になると期待が込められている。

 

こうした中で、4月から「働き方改革関連法」が施行されている。長時間労働の是正に向け、残業時間の上限規制や有給休暇の取得義務などが盛り込まれており、残業時間の上限は原則1か月45時間、1年で360時間に規制され、繁忙期など特別な事情があっても残業時間は最長で1か月に100時間未満、1年間で720時間とされ、これを超えた場合の罰則はもある。また年間の有給休暇が10日以上の社員には5日以上の有給休暇が義務付けられているのは承知の通り。

 

休むことばかりクローズアップされているが、働き方改革は少ない労働人口で生産性を保つことを目指している。確かに労働時間の短縮や休日の増加で気持ちに余裕ができるが、マンパワーの少ない零細・中小企業にあっては課題もある。

人手不足の中で、社員数が変わらないなら、短い時間でこれまで以上の成果を上げなければならず、さらに賃上げに伴う人件費の高騰が重なると、収益を圧迫するなどの現実がある。

 

生産力はあるが、時間当たりの労働生産性は低いと言われる日本。これまで会社は、数字や結果を評価することはあっても「その結果を出すのにどれくらいの時間を費やしたのか」というスピードの観点は含まれてはいなかったのではないか。

モチベーションを最大に高めて、決められた時間内で結果を出す。多機能なAIスピーカーをフル活用するためにも斬新なチューニングが必要だ。