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巧みな「偽レビュー 」アマゾンに広がる

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日用品からデジタルガジェットまでそろう電子商取引(EC)サイトのアマゾン・ドットコムに、しばらく前から異変が起きている。業者が自作自演で自社の商品の評価を高める「偽レビュー」の蔓延だ。

類似の商品が並ぶECサイトでは、他社の評価が購入の決め手になりやすい。逆手を取るのが「偽レビュー」。業者が書き手を装い、自社製品に対し、「★5」の評価をつけたレビューを大量に投稿させ、消費者を購入に誘導する。

「ちゃんと商売している販売業者から激励された。社会の問題なんだと実感した」と。

アマゾンの偽レビューを判定するアンドロイドアプリ「レビュー探偵」を個人で6月に開発した。

「感謝の言葉をたくさんもらった。みんなこまっていたんだなと思った」という。使い方は似ている。レビューを確かめたいアマゾンの商品のURLをコピペするだけ。独自の視点で文章や傾向を解析し、商品の評価の信ぴょう性を5段階で示す。

「レビュー募集。反映後に全額返金します。興味のある方は連絡ください。」。日常品の様々な商品の画像とともに、こんな文章を表示するフェイスブックやLINEの非公開グループがある。儀レビューの書き手のスカウトだ。

仕組みはこうだ。書き手はまず、業者指定の商品をアマゾンから買う。★5の絶賛レビューを投稿すると、業者から購入代金が返金される。書き手に多くは商品を開封せずにフリマアプリで半額などで販売し、利益を得る。「アマゾン無料商品仕入れ」で検索すると、偽レビューで儲けるノウハウを説明したブログが多数見つかる。

かつては自動翻訳を使ったような不自然な文章が多かったが、今や書き手の大半が日本人のため偽レビューの文章には独特の癖がある。儀レビューの書き手の募集グループに潜入して、業者が喜ぶレビューの特徴も調べている。

サクラチェッカーではレビューの文言に加え、投稿の傾向や価格の設定など6項目にかけて信ぴょう性度を判断する。

偽レビューの問題にはアマゾンも気を付けており、スタッフのよる調査と自動化した技術を組み合わせ、24時間365日体制で不正レビューをブロック並び削除するなど、不正行為は確固たる処置を講じている。だが、現状では業者の方が一枚上手だ。

アマゾンの立場が難しいのは、裏での反金を除けば取引は正常に見えること。商品は発送され、必ずしも品質が悪いわけでもない。「疑わしずは罰せず」という立ち位置では偽レビューを完全に排除は難しい。