リョウガのページ

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ジョンレノンが歌うイマジンは色あせることはないのでしょうか

こんにちは。

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今日は、永遠の名曲についてのお話です。が今の時代にあっているのでしょうか。それとも幻想なのでしょうか。

 

これは何百回、何千回聞いても飽きることの無い永遠の名曲であす。

1971年に発表されて、イギリス出身でビートルズの元メンバージョン・レノンが作った楽曲。

発表されるやいなや大ヒット、全英・全米は言うに及ばず多くの国のヒットチャートで1位にランクされました。

日本においても誰もが1度は耳にしたことがあるはずです。この曲で彼が訴えかけたことは、国家や宗教、所有欲によって生じる対立は無意味だということと、平和と人類愛。地球上のみんなは兄弟だ。みんなが寛容になり世界を分かち合うことで世界は1つになり戦争など起きないと。

このようなユートピア的な世界を思い描き共有すれば世の中は変わる、とのメッセージを歌にこめたんです。

彼は1980年に凶弾ぬい倒れて故人となってしまったが、それから40年近くを経ても人類愛や平和をすすめる歌として多くの人々に愛唱されています。

 

名曲であり続ける理由は何だろう。

この曲が言うようなユートピア的世界の実現を夢見ている人が無数に存在するかもしれない。

さて、彼の思い描いた通りの世界は実現しそうか?

「現在、地球上では20秒に1人のペースで年間150万人の幼い命が失われています。この子達を救うために、もっと多くのワクチンが必要です。

コーヒー1杯分、300円の寄付で感染症から子供を守るワクチンが10回打てます。「ご協力ください」とのCMを見たら、多くの人が気軽に寄付に応じるだろう。

人間として尊い当然の行いである。ここまではいわば、対岸の火事といったところか。

 

では、明日の食いぶちに困り果てた移民が海外から、あなたの住む町にどっと押し寄せてきたら。

そして、あなたが苦労して見つけた非正規かつ低賃金の仕事を、その人たちに奪われたとしたら。

もう対岸の火事ではない。日本人には低賃金ではあるが、貧しい国からの移民にとっては魅力的な金額なので、たちまち職場は移民に占拠されることになる。

冗談じゃない、と怒り心頭に達するのが大方の反応でしょう。こちらだって明日の食いぶちが大事だ。

人類皆、兄弟と言っている場合じゃない。

この思いを責めることはだれにも出来ない。こういうことが起きないために国境というものが制定されている。そして、無秩序に移民が流入してこないように、いずこの国も国境の警備には細心の注意を払っている。不法にやってきた移民は、強制送還の憂き目に会う。

現代社会では移民制限は責任ある大人の態度と言わざるを得ないのです。現在の生活において人々はそんなに簡単に寛容にはなれないですね。

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ジョンレノンが歌うイマジンは、彼の没後も色あせることはない。英国史上最高のシングル曲は何か?

を問うアンケートにおいて、今でも2位を獲得している。そんな彼の出身国イギリスが、世界経済を大きく揺さぶるかも知れず、ブレグジットの行方を世界中がかたずをのんで見守っている。

 

第2次世界大戦を反省にして、2度と戦争が起きないようにと組織されたのが欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)、EUの前身であります。そこにイギリスが加盟したのは1973年。当時のイギリスは経済が低迷していて、これを打開するために加盟したもの。戦勝国のイギリスには戦争の反省という考えは全く無く、あくまでも実利優先だった。

ところがEUは1つの国家を目指すようになっていく。イマジンの歌詞通り、世界を分かち合うことで世界は1つになることを目指したわけです。そしてEU域内の人の移動は自由になる。ここがブレグジットの原点だった。

EU内の豊かでない国から多くの人がイギリスへ移住してきたのです。このような移民の数は2004年には100万人ほどに上ったわけです。これでも多いと思うのですが、もともと移民の受け入れに寛容だったのがイギリス。当時はさほど問題にはなっていなかった。

しかし、11年後の2015年には300万人へと増えた。いくらなんでも増えすぎだ。この間、イギリスでは移民に仕事を奪われる人が続出したんです。

困ったイギリスは移民制限をしようとしたが叶わなかった。EUの規制はとても細かくて、イギリス独自では人の移動は制限できないようになっているためだ。イギリス国民の不満は高まる一方。

他にも不満点はたくさんある。

イギリスのEUへの搬出金年間1兆円がイギリスのために使われないこと。守りたい、成長させたい産業があっても、他国との交渉窓口はEUが担うこととなっているためイギリス独自では他国と貿易交渉ができない。など。

不満が爆発して、ついには2016年の国民投票でRU離脱派が勝った。以上がブレグジットに至る経緯の概略。

 

本当に離脱が実現するの? 実現した場合は世界経済の大きな波乱要因となりかねず、イギリス政界の動きからは片時も目が離せない。

イマジンの歌詞には ”僕のことを夢想家だと言うかもしれないね” とのフレーズが2度登場する。だが世界は1つになるどころが、国家の数は増え続けいるうえ、自国の利益のみ声高々に叫ぶ人たちが増殖するいっぽう。

現実はイマジンの理想とかけ離れた展開をひたすらたどる。

もしもジョン・レノンが生きていたなら、今の状況をどう歌うのでしょうか。