リョウガのページ

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食べ物から見る、過剰反応と悪夢

こんばんは。

 

日本はいつの間にか過剰反応社会になってしまいました。

過剰反応は悪夢を生むことがあります。

これはほんの一例。

何年か前、あるコンビニでフォアグラパテ添えのハンバーグ弁当が売り出されている計画が発表された。

フォアグラが手ごろな価格で食べられるとは、まさにそれまでのコンビニ弁当に抱くイメージを180度変えるような素晴らしいものになるはずだった。

ところが楽しみにしていたのに、その弁当は製造中止となった。

その経緯こそ過剰反応の連鎖だ。

 

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事の発端はフォアグラが動物虐待にあたるとの講義が動物愛護団体から寄せられたこと。それに対してコンビニ側が過剰反応してしまった。

コンビニの見解は、フォアグラは一般的な食材だと認識していたが、消費者に不快な思いをさせるのは本意ではないため自主規制することにした。

こうしてせっかくの上等な弁当は日の目を見ることはなかった。小さな悪夢だ。

 

フォアグラは世界3大珍味として有名。

ガチョウやアヒルの肝臓のことです。弁当騒動の際に初めて知ったんですが、生産方法が問題らしい。

というのも大量のエサを与えて肥大化させて、無理やり肝臓を病気の状態するんです。

誰が考案したのか、人間の勝手な都合で生産される食材である。

生産や提供を禁止している国や地域もある。動物を愛護する精神自体は結構なことです。

 

ならば、なぜ日本中のフォアグラを扱う店に対して抗議をしないのかという疑問が浮かぶ。ミシュランに掲載されるようなフォアグラを扱う高級レストランがいくつもありますが、それらの店が抗議を受けたとか販売中止に追い込まれたという話は聞いたことが無い。なにより、ひと昔前ならコンビニは軽く受け流していたでしょう。

コンビニ本部ぬは日々、様々なクレームや意見等が洪水のごとく寄せられている。やれ、あのコーヒーは美味しくないとか、このおでんは固いとか。

それらをいちいち真に受けて自主規制していたら、それこそ売る商品がなくなりコンビニの運営が即座に立ち行かなくなるから。

おそらくニュースになったから過剰反応したんです。

 

さらに、なぜニュースになったのかとうい疑問も浮かぶ。

動物愛護団体の抗議行動という話も、いちいち取り上げていたら新聞の紙面が何ページあっても足りないはず。コンビニ弁当のイメージを一新するような目新しい弁当販売計画にかみついた抗議行動だから取り上げたのか。

もっといえば牛、豚、魚類、鳥類といった日々、人間に食べられる生き物は数知れず存在する。

尊い生命を人間の勝手な都合で獲って食べているのである。どれを食材にしていいのか悪いのか。その理由や是非について、納得できる説明は誰にも出来ない。

過剰反応連鎖する社会、それはますます暮らしづい社会になっていると思います。