リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

得することをアピールすると商売は繁盛する

こんにちは。

近所のスーパーに行って買い物をしてきました。

小売りの売り方商法を今回ははなしますね。

心理学的に、人間という生き物は利益をちらつかされると、とたんに理不尽な行いをしてしまう。近所のスーパーは1か月の間に特売日が8日ほどある。毎週木曜日と金曜日。この時には、どっとお客様が集まってくる。商品はすべて10%引きとかポイント5倍といったポップがたくさん掲示されている。以前は各スーパーが新聞チラシを集客に利用して、主婦はチラシを見比べて少しでも安いものを求めてスーパーを廻ったりした。新聞離れが進んだ今は、消費者がわかりやすいようにと特売日を固定化している。ポイントカードが普及したメリットも大きい。

 

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しかしこのスーパー、よくよく観察してみると10%の値引きがあっても、大して安くならない。ポイント5倍に至っては単なるトリックであり、お客がどれほど得をするのか怪しいモノ。こういう日に買い物に行けば余計なものを買っていしまうのが関の山。ちなみにこの店のポイントシステムは、お客の利便性を考慮しているのか大いに疑問。250ポイントを集めたら150円分のお買いもの割引券がもらえるのだが、この券は1枚だけでは使えない。2枚ワンセットではじめて使える。つまり、500ポイント集める必要がある。100円の買い物で1ポイントつくから、5万円の買い物をせねばならない。そこでようやく割引券2枚が使えて、300円割引されるのだ。

 

これに魅力を感じる人は経済感覚ゼロと言わざるを得ない。世に多く存在するポイントカードなど、大半がこれと似た寄ったりのシステムだ。ポイントカードは持たないに限る。なお、周辺に点在している同業他店では、日頃からもっと安く販売している商品がいくらでもある。お客がそれを知っているのかどうかはわからなおいが、特売日以外はこの店に賑わいはほとんどない。

 

最近は衝撃的な事件が立て続けに起きているので人々の記憶が薄れているかもしれないが、年初は巨額投資詐欺事件が摘発された。毎月3%の配当を払うとのうたい文句で集めた被害金は何百億円にものぼる。被害者は1万人以上。この事件は典型的なポンジスキーム。高配当の利回りを実現できる投資案件として金を集めながら、実際は自転車操業で出資者から募った資金で配当していく詐欺のこと。月の配当が3%なら年間36%もの配当を得られることになるのだが、こんなことはありえない。

 

なぜ子どもだましの勧誘に分別のある大人が簡単に引っかかってしまうのか。そしてなぜ、同様な事件がいつまでたってもなくならないのか。それは、儲かるとか、得するという言葉に人間が過剰に反応するからである。もっと言えば、人間は得することしか考えて生きていないから。したがって”得する”ことを大きくアピールしたら、商売は必ず繁盛する。