リョウガのページ

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レナウンなどによる事業継続の難しさ

私の勤めている会社が、M&Aであのレナウンの事業を買収しました。

したのは、「アクアスキュータム」 「ダーバン」 「シンプルライフ

最終事業譲渡の実行日は9月30日。

まあ、やると思ってましたけど、本当にやるとは。

以前のジャンセンで有名なコスギも買収以来の大きな買い物です。

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今日は、そのM&Aに関わる、事業継続判断の難しさについて

 

規模の大小や、その時の業績などに関わらず、

「事業(会社)えおどうするか、どうしていくか」というテーマは、

全ての企業が一度は直面するであろう、大きな経営問題でsる。

 

もし、事業が不振ならば、 「(事業を)撤退する」 「縮小する」

「一旦は切り離す」 「別の企業に譲り渡す」 などを考えるだろう。

場合によっては、廃業を選択することもある。

逆に好調で、この先もさらに伸びシロが見込める場合は、

「このまま拡大する」 「別に切り離す」 「別の企業に譲り渡す」

ということを協議することになろうか。

だが、事業が好調であれ、不振であれ、 「切り離す」 「譲り渡す」

といった、いくつかの選択自体は、そこに至るまでの経緯こそ真逆であっても、共通したものである。

 

先月、㈱ジャパンイマジネーションが主力ブランド 「セシルマクビー

は不採算ブランドを終了し、事業の再構築を進めると発表した。

109系ブランドの終焉は、ニュースでも大きく取り上げられ、話題となった。

木村社長はインタビューで、「ファストファッションの影響は大きかったが

やはりコロナショックがダメ押しとなったか?」 との質問に

「きっかけがコロナであることは間違いな。

ただ、 「セシル」 の時代が終わったということはもうずっと前から感じていた」 と語った。

いくつかの選択肢がある中で、 「事業(ブランド)の中止」 (今後ライセンスとして残ると言うが) を決断したその胸中は果たしてどれほどのものであっただろう。

 

石原裕次郎さんが設立した芸能プロダクション 「石原プロモーション」が来年1月に解散し、所属俳優のマネジメント業務を終了する。

すでに関係子会社の整理も進めており、今後は新たな法人を立ち上げて、版権管理業務、裕次郎さんの遺品の管理、保管業務などを行なう。

その最後を決めた 渡 哲也さんも、10日肺炎のため亡くなられた。

 

1987年7月に亡くなった裕次郎さんは、遺言で 「俺が死んだら即会社をたたみなさい」 と言っていたそうだ。

その意図がどこにあったのか、自分の会社は自分で畳まなければならない矜務からか、あるいは事業継続にあたって発生する相続問題や派閥、権利関係で揉めること、所謂「後継者問題」への危機意識からだったのだろうか。

 

コロナ禍で先行き不透明さが強まる中、会社、事業のこれからを見据えた動きがより活発化していくだろう。

もちろん、企業の体力的な問題が一番だが、中小規模になる後継者問題も同じかもしくはそれ以上の重要検討材料になる。

そして、残すとしても、 「事業の将来性」 「人材の適正化」 といった課題は絶える事が無い。

IT会社の目まぐるしい構造変化はの対応力が問われる中での中小企業の世代交代タイミング、さらに予想だにしなかったコロナ禍で、

改めて事業継続判断の難しさが浮き彫りとなっている。