実物大ガンダムのすごさを紹介
考えられていて、感染症対策を神仏に頼らざるを得なかった。
そして現代日本では、どういうわけか、仏像ではなく
実物大の 「ガンダム」 が建立されています。
コロナとは全く関係なさそうだが、何とも不思議な現象に見えます。
「ガンダム」 とは、1979年~80年の大ヒットアニメに登場する
架空のロボット兵器のこと。
リアルロボットアニメの草分け的存在で、今も根強い人気があります。
実物大ガンダムの立像が初登場したのは2009年、
東京ダイバーシティーお台場の高さ約18メートルとなる
「RG1/1 RX-78-2ガンダム Ver.GFT」です。
同機は2017年に退役し、後継機種として現在は
「ユニコーンガンダム」 が展示されています。
実物大 「フリーダムガンダム」 の立像が設置されました。
また実物大ではないですが、福島市平石地区の 「へたれガンダム」の
立像もゆるキャラ的な不思議な魅力で人気を集めています。
これらに続き、横浜・山下ふ頭の GUNDAM FACTORY YOKOHAM
において、働く実物大ガンダム 「RX-78F00 GUNDAM」 が
12月19日に一般公開されることになりました。
元々は今年10月1日に公開予定であったんですが、
コロナ禍で延期を余儀なくされていました。
7月29日に頭部取り付け作業を終えてガンダム本体が完成した際には、上棟式ならぬ ”上頭式” がおごそかに執り行われたそうです。
ガンダムの前で神主さんが祝詞をあげる姿は何ともシュールな光景。
この動くガンダムはドックとも呼ばれる展示用施設に収納され、
腰部をドックに固定している。
全体の質量は25トンとなり、脚部だけでも10メートルもある巨大建造物です。
可動フレームは鋼鉄製、外装はカーボン樹脂製。
関節の自由度は24もあって、設計上はロボットの基本動作がほぼ全て想定されています。
関節のアクチュエータ(駆動装置)は、電動モータで、
大きな回転トルクがかかる部位に電動シリンダを併用する。
制御システムにはロボットのバランス制御で実績がある
アスラテック社のOSを採用している。
25トンもある実物大ガンダムを転倒させずに動かすのは至難の業であり、ロボット業界では規格外の大チャレンジといえる。
このプロジェクトは、日本のロボット技術者たちが子供の頃から憧れていた 「ガンダムを作りたい!」 という夢と情熱の結晶です。
彼らの挑戦がコロナ禍に苦しむ人々に希望をもたらし、
集客による経済効果が期待できるのであれば、
実物大ガンダムにも大仏様のようなご利益があるかもしれませんね。