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80 50(はちまる・ごうまる) ひきこもり, 問題は深刻な社会問題

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こんにちは、リョウガです。

よくニュースで団地の1室で50歳くらいの1人暮らしの住人が

孤独死しているのが発見されていますね。最近もこのニュースがありました。

噂によると30年以上ひきこもりを続けていたらしく、栄養失調で

亡くなったのこと。この住人は半年くらい前まで80歳くらいの

母親と2人暮らしだったとのことです。

 

2人とも無職で、母親の年金が唯一の収入源でした。その母親が亡くなってから

1人暮らしになったわけですが、収入を断たれたため生活は困窮に陥ります。

ひきこもりが長期間だったので隣近所の人さえ、この住所の存在すら

知らないほど社会との接点がほとんどなく、1人さびしく人生を終える

こととなった。

 

最近よく耳にする「80 50(はちまるごうまる)問題」(「90

60問題」)です。

高齢化した親が、ひきこもる中高年(40~64歳)の子どもの

面倒を見ている状態の事。

政府推計では中高年ひきこもり人口は61万人ほど。昨年度はひきこもり支援策

(自立や就職支援の充実のための費用として13億円の予算が計上されました。

 

ひきこもりという言葉が使われだしたのは1980年代後半から

90年代にかけてですね。当時は若者の問題とされてきました。

その時、ひきこもりになった若者が数十年経った今もひきこもりを

続けていることが、「80 50問題」を引き起こしているんですね。

ひきこもりの原因としては病気が4人に1人。

その他は、学校や職場になじめないことや就職に失敗したこと。

つまるところ人間関係につまずいて、ひきこもるようになった。

 

ひきこもりは自己責任ではないのか?という問題に

そんなことに税金を投入のはけしからん、との意見があるかも

しれません。しかし、引きこもり問題は当事者個人の問題ではなく

重い会社問題であると思います。

知識者などによると、中高年に若者層を加えた引きこもり人口は、100万人以上と

推計されるとのことです。

仮に、その全員に何らかの仕事についてもらい、年間10万円でも

税金を納めたとしたら、税収が1000億円増えることになります。

引きこもりの人がかわいそうだから国が支援に乗り出している

わけではない。

今は人手不足の業界が多いから、就業へのハードルが下がっています。

何とかして、多くの人に社会復帰してほしいとの思いを込めた

支援策である。

 

ところが、そもそも学校や企業になじめずにひきこもりとなってしまった

人たちです。社会復帰への道のりは厳しい。

「社会全体が変わらなければ根本的な解決にはならない」と指摘する専門家もいます。

では、「80 50問題」解決にむけて、社会が国民一人ひとりが出来る

ことは何か。

これは難しいですね。特効薬は見当たらないのでは。

長い時間をかけて丁寧な支援を続けるしかない。

社会が、周囲が無関心でいることが一番いけないんですね。

無関心でいると、この問題はやがて「100 70問題」に

なってしまうかもしれません。

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