「リア充」は本当の充実ではない SNSの世界
「リア充」、この言葉はすでに一般用語といってもいいほど
よく遣われている。
しかし、どちらかというと若者言葉なので、年配者にとっては
なじみが薄いかもしれないですね。
バーチャル空間のネット上ではなく、現実の生活でやりがいの
ある仕事や趣味、交友関係を充実させエンジョイしていて、
それをSNS上で公開している人のことである。
イケメンたちと合コンしていることや、人がうらやむ豪華な
食事、外国のリゾート地ですごしていることなどをSNSに
書き込み、「いいね!」の数やフォロワーの人数が多いこと
が幸せの基準とされているんですね。
ところがそれはリア充という言葉が登場した頃の話。
最近は少し事情が違う。
ある友達が兼業で農家を営んでいる。趣味が高じて、規模を
広げたのだが、こんなにやりがいのある仕事はないと言っている。とりわけ、丹精込めて育てた作物を収穫するときほどリア
充を感じるそうだ。気候の良い日に音楽を聴きながら行なう
収穫作業、それはストレスとは無縁の世界らしい。一時は
農作業の様子をツイートしていた。作物の実り具合を撮影した
写真もアップしたりして。
ところがいつのころからかツイートをまったくしなくなった。
理由忙しいから。殆ど1人で作業をしている上、収穫物を
袋詰めして提携先のスーパーまで出荷しにいかねばならない。
農業の技術があがったのか、収穫が増えているそうだ。
それに農業以外の仕事も抱えていて、ツイートどころではないそうだ。そういえば、農業関係のダイレクトメールがやたらと届く
ようになったと。おそらく、ツイッターの利用を開始するときに
個人情報の利用を知らないうちに同意しているのかもしれない。
SNSを利用すればするほど、SNSの運営企業に儲けのネタを
提供していると考えられる。
話はそれたが、考えてみて欲しい。
本当に現実の生活が楽しくて充実していたのなら、毎日頻繁に
SNSにアクセスする暇はないはず。
例えばイケメン男優とのツーショット写真をSNSにアップする
行為。
これは女性社会においては嫉妬の対象となり叩かれることになり
かねない。実際には現実社会に溶け込めずさびしい人なのだと
逆効果な印象を与えたりする。
もっと言うなら頭のいい人ほどSNSとは距離を置いている。
プライベートをさらしたくないからだ。
なぜならトラブルに見舞われるから。
今回の大型連休に入る前、テレビなどでは連休を楽しむための
注意点という特集を見かけた。
もっと間抜けなのが「今日から5日間、家族で海外旅行です」
とSNSに書き込むこと。
これ泥棒に来てくださいといっているのと同じ。SNSは誰が
見ているかわからない。もしかしたら悪意ある隣人が見ているかもしれません。