リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

ひとは困難から逃げようとする対処

「ゴルフをやっているところを見ると、

その人が成功するかどうかわかる。

難しい場所からボーツを打つとき、

つい打ちやすいところに少しずらしたくなるけどごまかさず

にプレーする人は成功する人が多い。」

産業廃棄物業界で新しいビジネスモデルを作って業績を

伸ばした会社の経営者が語った言葉。

産業廃棄物に対する規制は、年々厳しくなっている。

法律を守ってきちんとした処理をするには費用がかかるので

不法投棄をする業者のいる。

だが、その人は法律を守ることで、いろいろな処理技術を

開発し、ノウハウを蓄積した。

結果、あそこなら安心ということで、客がどんどん増えて

いったそうだ。

 

困難な課題を避けたり、ごまかしたりしていると、進歩は

ない。

まじめに努力を積み重ねているうちに、技術力も信用も

ついてくる。ビジネスを成長させるには他人のみならず

自分自身もごまかさない心をそだてなければならない。

 

とは言うももの、幸運を呼び寄せる心理的な方法など

存在しない。

ただし、幸運がくるまで耐え忍ぶ方法はいくつか考える

ことはできる。

人間万事塞翁が馬」で、幸運と不幸は半々くらいの確立で

訪れるといわれる。

企業家の話を聞くと、ビジネスを立ち上げた際、

最初ささやかな幸運がやってきて、その後とんでもない

困難に見舞われ、もうだめかなと覚悟を決めた時に

幸運の女神が微笑みかけるケースが比較的多いという。

そうなるのも、困難にぶつかったときに真正面から

立ち向かっていたらどうだろう。

企業家には、発想よりも、その後の行動と努力によって

栄冠を勝ち得た人が圧倒的に多い。

 

全く違った観点から幸運を招く方法を提示しているのが

井原西鶴

「日本永代蔵」には、不運をやり過ごし、幸運を招く

効果的な方法が書かれている。

貧しい染物やの夫婦が、いくら努力しても貧乏から

抜け出せないので、貧乏神を祭ったところ、

彼は感謝して「お前たちの貧乏の原因になっているものを、

贅沢に暮らしている金持ちの二代目に渡してきてやる」

と夢で約束。

その後、夫婦は大金持ちになった。

不運に見舞われたとき、それを呪うのではなく、

自分を鍛えてくれるものとして感謝する心構えを持つこと

が大切だと、西鶴は論じているわけだ。

 

人はとかく、困難から逃げようとしてしまう。

それでは、道は拓かれない。

その本質を直視し、対処していくことで、

いつしか「実りの日」を迎えることができるのだろう。

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