フランス大統領・夫人・恋愛大国 日本も見習うべき

Ｇ２０サミットが大阪で開催されて、交通機関は混乱しましたが、無事に終わりましたね。参加国の顔ぶれを見て思ったのは、フランスマクロン大統領のことです。　現在39歳の若さみなぎる政治家マクロン。その夫人・ブリジットは、彼より25歳年上の64歳、しかもなんとマクロンの中学校の恩師なのである……。そんなフランスの話を少ししましょう。

恋愛大国フランスならではの有名な話。

かつてフランスで大統領だった人物は在任中、記者から質問を受けた。

あなたには愛人と隠し子がいますよねと。対して大統領は「いますが、それが何か？」と平然と答えた。マスコミはそれ以上騒がなかった。別の大統領も、奥様とは内縁関係かと記者から聞かれた。対して大統領はやはり平然として「「そうですよ、それが何か？」と。

フランスでは政治家であろうがなかろうが、仕事をきっちりしていたら傷はつかないほど、色事には寛容なんです。その昔、アメリカの大統領が不倫がばれて、世間の避難は弾劾寸前までヒートアップした。日本でも愛人の存在がばれて、辞任した首相もいる。あんなことで騒ぐなんて、とフランス人は冷たい目で見ていただろう。そんな恋愛大国のフランスでは子供の数が増えている。少子化に悩む日本にとってうらやましい話だ。

フランスでは貴族社会の時代から、上流の婦人たちは子供を修道院などに預けて社交パーティーなどに明け暮れていた。育児放棄に近いが、非難の対象にはならなかった。そんな女性への期待が、現代も引き継がれている。フランスの労働者は日本のように帰宅が遅くない。夜には早めに子供を寝かしつけて、夫婦水入らずで楽しむのが生活スタイル。実家に１週間以上子供を預けて旅行に出かけるのも当たり前。かように家族は日本のように子ども中心ではないんです。

専業主婦は少なくてほとんどの女性はが働いていて、ママという雰囲気を漂わせてはいない。なお、フランスでは子供は３歳になると公立の保育学校に無償で入れるんです。それまでは、託児所へ預けたり、実家に面倒を見てもらうかベビーシッターを雇うなどしてしのぐんです。３歳になるまで何とかすればいいので、女性が働ける環境が整っている。普通は職住接近でパリでは通勤時間は平均３０分ほどといい、子供の送り迎えはとても便利。労働時間は週３５時間であるし、子供が小さい場合は週４日に労働時間を短縮できる。プライベートが充実しているうえに、子育て支援も充実しており、出生率は１９９４年に１．６６で底を打った後、２０１０年には２．００まで増えました。２０１８年は１．８７となったが、ＥＵ地域内ではトップの数字である。

かたや日本。働く環境、子育て支援策とものフランスには太刀打ちできない。２０１８年の出生率は１．４３まで低下。生まれた赤ん坊の数は９４万６０００人で、過去最少記録を更新した。出生数から死亡数を差し引いた人口の自然減は３９万人余りで、こちらも新記録。また、２０１８年の結婚件数は５９万組で、６０万組を切ったのは戦後初めて。

日本は恋愛大国から程遠く、子供はどんどん減るばかり。