リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

組織では「1+1」が「2」であってはいけない、組織の活性化について

経営者にとっての課題の一つは、組織を活性化させることだ。部下にやる気を起こさせることが、結果、大きな成果に繋がるからだ。

では、それにはどのような方法があるのか。枚挙にはいとまがないだろうが、ここで4つの事項に絞って考えてみた。

 

一つは、方針を明確に提示すること。

単に、上司が部下に向かって「一生懸命にやれ」と言えば、部下は駆け出す。しかし、方向を示されていないから、部下は思い思いの方向に向かって走るということになる。これでは、組織が全体として一つの成果を成し遂げることはできない。部下を指導者の思い通りの方向に全員一丸で走らせるためには、「方針」の明確な提示がなくてはならない。それは、どのような考え方で、どのような方向に向かって、最終目標はこれだというものだ。

二つ目は、権限を与えること。権限の委譲は、自分は上司から信頼されているという実感を部下に与える。すると、部下は自分の力を大いに発揮しようと努力する。もちろん、部下であれば、誰でも権限を委譲してもいいというものではない。少なくとも、60点の能力がなければならない。言い換えれば、部下に60点の能力があれば、権限を与えて任せるべきだ。すると、肩書は人を作るから、その能力は70点、80点にもなる。権限を与えれば、組織が活性化するだけではなく、人材も育つということになる。

三つ目は、衆知を集めること。人に尋ねる、人の話を聞くということだ。とりわけ、上司が部下に意見を求めるということは、組織の活性化に大きな効果をもたらす。上司に尋ねてもらえば、部下は自分が信頼される気分になり、やる気がでる。自ずと、組織は活性化する。一方、上司は尊敬されることになり、情報が一層集まるようになりる。その折の上司の心構えは素直さだ。

最後は、感動を与えることだろう。部下というのは、上司に感動を与えられれば持てる力以上の実力を発揮するものだ。そんな部下が多ければ多いほど、組織は活気がみなぎる。それでは、感動をどうすれば与えられるのだろうか。常に、部下の心を理解し、人格を尊重して接することに尽きる。決して小馬鹿にせずに、むしろ「拝む心」で向かい合う。そうすることで、自然に深く通じ合うことができる。

組織では、「1+1」が「2」であってはいけない。「3」や「4」になって初めて存在意義が出る。厳しい環境の現在ではなおさらだ。