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「習慣が人を作る」教えのすすめ

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人材派遣の大手・パソナには、特別な社内行事があるという。3~5年の短いスパンで行なう引越しです。十数人規模の小さな会社ならいざしらず、社員1400人を要する業界トップ企業で、このフットワークの軽さには特筆にあたいする。

当然、自社ビルを建設する資金がないわけではない。

では何故、この習慣ができたのか。「水は絶えず流れることで、その美しさを保つ。1っ箇所に留まっていると、よどんでしまう。人も同じで、まさに心機一転して様々なことに挑戦していかなければならない」という創業者の南部靖之氏の考えからだ。

引越しの際には、「デスクに埋もれた書類など、荷物の半分以上を捨てろ」という命令が飛ぶこともある。この根底には、「新しい発想をするためには過去の遺産にとらわれてはいけない」という理念がある。

定期的な異動の際も、オフィスのレイアウトを一新する。これも心機一転が狙いだが、図面は南部氏が描く。彼の「社員がいかに気持ちよく働けるかを考え、机や椅子、什器類を配置することもトップの役割」という持論に則したことだ。

元気な企業の「意外な習慣」は、他にもある。

リコーでは、10月、11月に「秋休み」を取ることが義務付けられている。ゴールデンウイーク(春)、お盆(夏)、正月(冬)だけでなく、秋にも有給休暇などを週末につけて積極的に長期休暇を取る。そうすれば、旅行などはオフシーズン価格で安く出かけられることができる。結果、社員のリフレッシュに繋がることになったという。

NTTデータでは、会議はなるべく「立ち会議専用の打ち合わせルーム」で行なっている。立ったまま会議をすることで、会議がダラダラ長引くのを避けられ、時間短縮で仕事の効率がアップしたという。

トリンプインターナショナルでは、特別に仕事に集中する時間を設けている。通称「がんばるタイム」で、午後0時30分から2時30分までは、私語はもちろん、コピー、社内電話、立ち歩きも禁止。たとえ2時間あっても、自分の仕事だけに集中することで、業務の効率化が一層図られるそうだ。

業績不振の打開策には、経営システムや人事制度の改革も大切だが、習慣を変えることが思わぬ結果を生むこともある。

「習慣が人を作る」。昔から伝えられてきた言葉は、今も生きている。