リョウガのページ

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新しい看板の持つ意味

街を歩いていると至る所で、お店を認識させるための「設置看板」を目にする。屋外広告物とも呼ばれているこの看板、設置に際して何の規制も受けないのかというと、そうでもない。

高さ10メートル以上の建造物は、すべての壁面の60%以上を広告に利用してはならない決まりがある。自治体によっては、広告の総面積が20㎡を超える場合には許可されなかったり、条例によっては掲示自体が規制されたりする場合もある。また、看板の柱は敷地内にあっても、その本体が歩道や道路にはみ出す場合は、道路法による「道路占用許可」が必要だが、建築完了の検査後に届け出をせず、設置する不届きものもいるのが現状。

商店街などの歩道に目を向けると、路駐している放置自転車や、置き型看板が歩行の妨げになっている。道路交通法は、「何人も、交通の妨害となるような方法で物件をみだりに道路においてはならない」ことを大前提にいているが、実際は何の許可も得えず、好き勝手に使っているケースが多く見受けられることも事実である。なんとも悲しいことだ。

 

さて、この「看板」に「です」が加わると「看板です」になり、「そろそろ看板仕舞います」の「閉店」を表すようになる。閉店するときには、看板を店の中にしまう昔の名残だが、出しっぱなしにしておく店もある。これはいただけない。

また、「看板」に「商品」が加わると「看板商品」になり、人気商品、一押し商品の意味になる。飲食店で看板メニューを頼み、「なるほど。うまい」となれば足しげく通うだろうが、「え?これが看板メユー」となれば、2度と足を運ぶことないだろう。

いずれにしても、看板は「顔」である。目立たせるもの、お客の目を引き付けるもの、入口の評価として得るにも、「看板」が果たす役割は大きい。さて、自社の「看板商品」をかえりみると、本当に顔になっているのだろうか。お客様は満足しているだろうか。そもそも「看板商品」と言えるものはあるだろうか。あるいは「看板商品」と思ってるのは会社(お店)や担当者だけで、購入者や消費者に「え、これが看板商品」と思われてはいないあだろうか。

もし、今の「看板が」古くなっている、あるいは認識されていないようならば、すぐにでも「新しい看板」に変える必要がある。この先、生き残っていくためにも、「看板」を見つめ直す時期が到来してきているのでhないだろうか。