この不況に、消費増税税10%にだまされてはいけない。
こんにちは。
今日は、消費税について。
個人的には消費税率引き上げは、今回も見送られる可能性が高いと見ていました。
しかし参議院選挙前くらいから潮目が変わって、引き上げられることになり、消費税率10%時代が到来しました。厳しい国の財政状況のなか、主に年金や医療などの社会保障費をまかなうためだ、との増税理由は耳にタコが出来るほど聞いた。
しかるに、97年に消費税率を3%から5%へと引き上げたにもかかわらず、翌年の国の税収は4.5兆円も減ったんです。さらに2016年度には国の税収が7年ぶりに前年度を下回った。
この要因はもちろん、消費増税によって消費者の財布の紐が固くなり景気が冷え込んだためで、今回も増税が及ぼす景気への影響を注視せねばならないでしょう。
また、軽減税率を導入したことが、どれほど景気悪化の歯止め役になるのかも注目されます。10%という数字はとっても怖い。
誰もが簡単に税額を暗算出来るからです。
例えば930円の商品を買おうとした場合。
消費税率8%の時は簡単に暗算出来きない。税込み価格は1000円を超えてしまうんですが、その金額を暗算して導き出す人は多くない。
ところが税率10%なら税込み価格が1000円を超えるという計算がすぐできる。そして、これを買うのは我慢しようとなる。支払額が1ケタ上がることに対する心理的抵抗感は強いんです。日々の買い物対象である食料品に軽減税率制度を設けたのはせめてもの救いかも。
それにしても、モノはいいようだ。お金に色はついてはならない。国民が払った消費税が国庫に入った後、何に使われるのか追跡しようがない。従って、社会保障費をまかなうとの言い訳は適切ではない。でも、そのように表現するのは、そう言うことが最も国民を納得させやすいと思っているから。あるいは他に思い浮かぶ言い訳がないからか?
知り合いの店の人の話。
軽減税率対応の新しいレジを注文した。しかし、まだ納品の見通しが立たないという。メーカーが想定を超えた注文に対応できず生産が追いつかないため。仕方がないので新しいレジが届くまで、電卓をたたいて売り上げを計算していると言っていた。お客に渡す領収書はもちろん手書き。今回の増税は、各地で準備不足を露呈しているようだ。
前回の増税前には色々なものを買いだめに走ったものです。同じような行動をとる客でスーパーはごった返してたことを憶えています。増税2日前のスーパーに行って見たが、今回は買いだめしているような客は少なかったように思える。私も、ガソリン満タンやビールを普段よりも少し多く買っただけ。食品は軽減税率適用だから、スーパーが前回のような混雑とはならないのは分かる。
だが、今回はほとんどの業界においても駆け込み需要が全く盛り上がっていなかったようです。もしかしてみんな、増税慣れしてしまったの?
それこそ、微増税する方にとっての思うツボ?
この不景気と言われている(世間は景気が良いと思っている?)ご時勢に、こんな増税をするとは何を考えているんでしょうね。
では今日は、この辺で。
明日も、皆様のよい一日でありますように。