リョウガのページ

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1票の重さ 参議院選挙の思い

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さきの参議院議員選挙にて”選挙の年”の主な選挙が終わった。

ところで、地元の近隣町で行なわれた4月の市議選挙では最下位意当選者と次点の落選者との票差が1票だった。次点の候補者は選挙管理委員会へ票の再集計を求めた。それに応じて選管が再集計したが、結果は変わらなかった。再集計には余分な人件費を要したのだが、この前に書いた投稿通り電子投票方式にしたら余分な経費はかからずに済むのに。

それはともかく、4月に実施された統一地方選の市区町村選挙において、1票差で次点落選となった候補者が19人もいた。最下位候補者2人が同じ得票だったためくじ引きして当落が決まったケースも3つもあった。10票以内の差が当落の行方を決したケースは103件。選挙に行かない理由として「自分が1票投じたところで、何もかわらない」という人が多いが、1票で世の中は変わるのである。もとより民主主義において、かような発想はあありえない。

国政選挙でも1票の差が当落の行方を左右する可能性も当然ある。例えば1票差で改憲勢力の候補者が当選して、改憲反対候補が涙を飲む。その候補者の当選をもって改憲賛成議員数に達し、改憲が発議されるというストーリーも十分に考えられる。

なんと重い1票だろう。

何?自衛隊がが合憲だろうが違憲だろうが、自分の生活には何ら関係ないし、そもそも憲法など全く関心がない?たしかに自衛隊の立ち位置は変化しても、一庶民の日々の暮らしにただちに影響をもたらすものではないだろう。

では、もっと身近な例として、あなたが喫煙者だったとしよう。あなたが住む町ではかねてから路上喫煙禁止条例が検討されていた。選挙では条例の可否が争点となった。候補者の意見は賛否拮抗している。選挙の結果、禁煙派の最下位当選者が、喫煙派の次点候補を1票差でやぶった。こうして条例賛成派が反対派を1人上回ることとなり、路上喫煙禁止条例が成立した。なんと、違反者には1万円もの罰金を科すという強硬な内容の条例だ。うっかり路上で喫煙してしまったあなたにとって、1万円の罰金は実に手痛い。

もしも小遣い制の亭主なら、日々のやりくりに大きな影響を及ぼす。しばらく昼食をカップラーメンで我慢しよう、となるかも。いっそのこと、これを契機に禁煙したら1日1箱吸う場合、年間15万円ほどの節約になる。財布にも健康にも良いことづくめではないか。こう考えると1票の重みを実感できるはず。

今年選挙に行った人も行かなかった人も次の機会にはぜひ、自分の1票が何かを変えるかも、と緊張感をもって投票してほしいものですね。