消費増税もうすぐ 政治の2大政党とは
こんにちは。
猛暑続きだったので図書館にこもって調べものや執筆する時間が増えました。毎日新聞や業界紙を読み漁っているのですが、その中で今の政治状況をズバリ予言的中させた本にであった。そこにはこんなことが書かれている。「本来、西洋式の民主政治は二大政党制という状況が生まれても定着しない。しばらくすると必ず安定政権を望むようになる。
結局、安定多数の巨大与党と批判勢力の少数野党という形に落ち着くことになるだろう。」
この本の発刊は17年前であるが、予言通りとなっているではありませんか。
当時は日本も欧米にならって二大政党になるべきだとマスコミは宣伝していた。長期にわたる一党支配が政治に緊張感を欠き、さまざまな腐敗を生んだことの反省から出てきた考えであった。国民もそれが良いかもと思っていた。
でもそれは幻想に過ぎなかったのはご存じの通り。二大政党が根付かない理由は次の通り。
・二つの政党が各自の理念のもと、互いにけん制と鋭い対立を繰り返し、多数決で一つの政策を遂行していくのが二大政党システム。
ところが、そもそも多数決による議事運営が日本人になじまない。
とげとげしいと受け取られるからだ。
・和や中庸を重んじ、曖昧姿勢を貫くことが最も発展に寄与すると考えるのが日本人。会議の前には根回しを行い、平穏無事に進行させるのが定番。喧々囂々の会議はゴメンくむりたい。それでは会社がギスギスする。世論調査では、必ずイエス ノーの間に、どちらかと言えば賛成、やや不満といった選択肢が用意されている。物事の白黒がハッキリ決まるようなシステムは日本人の心を不安にさせて、発展に寄与しない。
・日本の国会で天下国家や政策、政治理念を論じることはまずない。あるかも知れないが、目立たない。目立つ、つまり視聴率が高く週刊誌が売れるのは個人のスキュンダルを追及するとき。日本では国会議員からメディア、国民に至るまで重要政策よりもスキャンダルの方に興味があるんです。この状況で二大政党制になったら、対立する政党の議員のスキャンダルを暴露・追及するばかりで、国の政策議論は置き去りにされてしまう。
・有史以来2000年、日本人の大多数は保守であり続けた。だから権力者間の権力ぶんどり合戦は起きても、一度も民衆革命は起きなかった。今後も起きないでしょう。なんだかんだ言っても。、安定するのならコイツに任せておくか、となる。
結局、少数派野党の時々一部取り入れた政策を取り続けたら、巨大政党は安泰です。野党が主張すべき消費増税延期を、過去には与党が言い出して選挙に何度も勝ったのは、その証である。