リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

お笑い芸人の今

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こんにちは。

その昔、漫才ブームというのがありました。

もうあれから30数年前のことです。とにかく当時は熱気がすごかったですね。

若手漫才師たちが次から次へと彗星のように現れては日本中を笑いの渦に巻き込んだ。

テレビ各局では連日ゴールデンタイムに漫才番組が組まれました。

たった今聞いて爆笑した漫才が、チャンネルを変えると再び聞けたりしました。

それらの番組は軒並み高視聴率を記録したものだった。

30%などどいう、とてつもない数字を何度もたたきだしました。今では考えられない数字である。

昨今のテレビは10%を超えたら高視聴率の部類に入るようだ。この中に漫才番組は1つもない(今年8月の視聴率データによる)。観たい、面白いと思える番組が本当に少ないとは多くの人が感じているでしょう。衰退の一因はお笑い芸人にある。

芸人は芸に徹してなんぼのものである。漫才ブームが去った後も、漫才に徹している人たちの漫才は今聞いても一流で、職人芸だ。正統派漫才師として芸を磨いて黄綬褒章を受章した人もいる。

しかるに有名お笑い芸人の中には、本業を忘れて司会者やコメンテーターとかになったりして文化人を気取るケースが続出して、これをテレビをつまらなくした。

単なるお笑い芸人が、政治、経済、もろもろの評論家ぶって上から目線で公職を垂れる。時には”私は”政治のシロウトですけど”と言ういながらコメントする人もいる。表面的には受けることもある。シロウトで、門外漢の彼らの話に説得力はないし、そういう話は専門家に任せるべきこと。専門家の意見を聞くことでしか、聴衆は理解を深めることが出来ないからです。

お笑い芸人の薄っぺらなコメント「を聞いても何の役にも立たない。視聴者はお笑い芸人が文化人になることを求めていない。こんなことを垂れ流していてはテレビの衰退は止まらないでしょう。

なぜこうなるのか。

それは芸を磨くよりも楽だからと思われる。頭のいい彼らのこと、どんな毒舌コメントをすればOKかを心得ている。時にはこび、へつらいを織り込ませながら。それを繰り返していけばわが身は安泰だ。競争の激しい世界、いつまでもお笑い芸人としてトップクラスの地位を保つことに限界を感じるのも無理はないか。

それにしても、もう一度爆笑するような漫才を聞いてみたい、元お笑い芸人が何人もいるのだが、それはかなわない夢でしょう。

笑うことはストレス発散や疲労回復、免疫力アップなど人間の健康にとても良い効果があるのに、実に残念なことですね。