リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

この不景気に、ビジネモデルのイノベーションを「異分野から学ぶ」

こんにちは。

今日も激しい雨で、会社の帰り道びしょぬれになってしまいました。

ちょっと弱気ですが、書いてみます。

今日は、ちょっと難しいビジネスモデルについてみましょう。

退屈かも知れませんが、少しの間お付き合いしてくださいね。

f:id:yasuhirokamei0912:20191024232853j:plain

今、市況は、消費増税や、気候変動など経済産業にマイナスの風が吹き始めています。ラグビーで日本代表が大活躍したことは、景気にもよいことですが、やっぱり来年の東京オリンピックに向かってだんだんと景気が後退しているかもしれません。

米中貿易摩擦が少し楽観しされてきていますから株価は上がっていますが。

ということで、ビジネスモデルのイノベーションを図るにはどうすればよいかなんて語ってみましょう。

それではまいりましょう。

 

経済学者のシュンペーターは「経済発展の理論」の中で、

郵便馬車をいくらつなげても郵便鉄道にはならない」と述べています。

同じものをいくいらつなぎあわせても、イノベーションにはならないと言うことです。鉄道の実用化に初めて成功したのは、馬車の事業主ではなく、土木技術者のスチーブンソンでした。馬車の事業主には、既存の馬車と異分野の蒸気機関を組み合わせる発想がなかったのです。

 

ヒット商品は、異質なものの組み合わせで生まれます。

例えば、1980年代に一大ブームを巻き起こした任天堂の「ゲーム&ウオッチ」は、ゲームと電卓の組み合わせで生まれました。

トヨタ自動車の「かんばん方式」は、スーパーマーケットのセルフサービスか着想しました。

明光商会は、立ち食いそば屋の製麺機からシュレッダーの原理を発明しました。

 

ビジネスモデルのイノベーションを図るには、このような異分野の知識を生かすことが重要なんですね。

「創造的・独創的なものは、2つの知性の統合によって生まれる」(フランスの数学者ポアンカレ)のだ。

異質・異能・異端を取り込むことによるビジネスモデルの開発が今の時代に求められています。

 

キーワードは「模索」なんです。

企業がイノベーションを取り入れるために、異分野の革新的なビジネスモデルを学ぶフィールドワークを行なっています。

f:id:yasuhirokamei0912:20191024233425j:plain

 

まずイノベーションの重要性からお話しましょう。

 

イノベーションの考え方が広まったのは、スティーブ・ジョブス(アップルの創業者)の影響があると感じています。

一般的に、アップルは「アイフォーン」などが革新的だったとされていますが、これは製品のイノベーションではなくて、製品を含めたビジネスモデルのイノベーションなんです。

携帯型音楽プレーヤーはソニーがすでに「ウォークマン」を作っていましたから、「製品イノベーションとビジネスモデルのイノベーション、どっちがすごい?」という対称軸が明確に出せるわけです。

最先端の技術をアップルが開発したわけではなくて、すでにあった技術を持ち寄って、模倣して完成したんです。ソニーにしてもアイフォーンやアイチューンを作る技術はほとんど持っていました。

アメリカではジョブスのことを「アセンブリー・イミデーター」と呼んでいました。すでにある技術をうまく組み合わせて世の中に出す。だから彼は模倣の達人だったわけです。

ソニーも「モーラ」という楽曲ダウンロードサイトを作っていました。ただ、既存のビジネスとの矛盾があったから、アイチューンのようにならなかった。イノベーションを起こし難い縦割りの組織だったんですね。

 

一度プラットフォームを築き上げたアップルは強い。日本は技術もあり、勤勉だけれども、収益に結びつけるのが弱いんです。

今の、世界を席巻しているGAFAのように。

イノベーションをする上では、「何のイノベーションが必要か」を考えることが必要なんですね。

製品なのか、プロセスなのか、ビジネスモデル自体なのか。

製品のイノベーションでは、他社に勝ったとしてもあっという間にまねされてしまったり、特許を迂回されてしまったりします。

トヨタの生産システムのような、プロセスそのものの位置付けにならない限りは、別の技術を用いて同じことを実現されていまう事態が起こります。

プロセスがビジネスモデルにまで成長すれば、さらに広げることができますね。

簡単に模倣できなくなるわけです。いずれ模倣されても、模倣にかかる時間が長い。先行者としてかなりの差をつけることがでしるので、その間に、また新たなことに取り組めます。

 

異分野から「模倣」に着目する理由

 

コカコーラの商品は、他社の後追いであるケースがよくあります。後発商品でも勝てる秘密は、日本全国に圧倒的な自動販売機網があるから。消費者への届きやすさがまるで違うんです。

製品よりも仕組みレベルでの差別化を図っています。それこそが競争優位、競争戦略の本質です。

競争戦略とは、「戦ってはいけない」ということです。

同じ製品を同じチャネルで提供する(戦う)と、価格競争になってしまう。それを続けると互いに疲弊してしまいます。

だから、差別化しないといけないんです。製品ではなく、仕組みレベルの差別化が必要になってくるのですが、「原理は分かったけれど、他社がまねできない仕組みをどうつくればいいんでしょう?」と・・・

優位性が持続する仕組みづくりをどう行なっていくかを考えなかればなりませんね。

 

調べていくと、模倣から「模倣できない」仕組みが生まれてくることが分かってきました。

トヨタにしても、セブンイレブンにしてもヤマト運輸にしても、みんは異分野や海外からヒントを得て、自分で仕組みを作り上げたんです。

異分野からの模倣まので、ライバル会社も何をやっているかわからない。水面下でずっと仕組みづくりをしていて、完成後に表に出てきたとき、すごいものになっているんです。

 

今日はこれまでにしておきます。

続きはまた次回。

では、今日もみなさんがより良い一日でありますように。

明日も雨かな。