消費が低迷している日本酒の未来は、日本酒の魅力に浸透、裾野を広げていくのが鍵
こんばんは。
秋の夜長、冷え込む日が増えてきましたね。
これから厳しい冬の到来かと、空を見上げれば、月の美しい輝きが、目に飛び込んできて、感動す日がありました。
情報誌に目を通せば秋の味覚などの出荷が各地で報じられていて、旬をさかなきお酒で一杯を傾けたくなる時期でありますね。(あまりお酒は強いほうではありませんが)
新潟では、県産日本酒の2018年国内出荷量が前年比6.8%減の3万9735キロリットルとなったといいます。
4年連続の現減少で、4万台を割り込むのは、1989年以来で初めてのことだそうです。ピークだった96年の8万371キロリットルからは半減したことになります。
関係者は国内出荷量の減少について、主力購買層である高齢者の酒量減や若い世代の消費低迷があるとしています。
海外での日本食の普及を背景に毎年、過去最高を更新している輸出量とは対照的。
ちなみに17年の県内輸出量は前年比6.5%増の2534キロリットルに及んだ。
酒造組合の資料によれば、18年国内全体の出荷量は7.3%減の48万8993キロリットで、都道府県ではトップのい兵庫県が11.9%減の12万3633キロリットル、
2位の京都府が6.3%減の9万2305キロリットルで、
鹿児島県以外の都道府県で前年を割ったんですね。今年度の速報値は来年3月に発表されますが、長引いた猛暑やウイスキーをベースとした炭酸類が堅調で、引き続き日本酒が苦戦する要因となりそう。
最近では、消費者の高級志向を背景に高価格帯の純米吟醸が増加傾向にあるようですが、盛り返しに向けては、日本酒の魅力の浸透や飲み手の裾野を広げていくかが鍵になるのかもしれない。
そんな中、22日朝日酒造(長岡市)と日本酒販売の「未来酒店」(渋谷)が、渋谷に日本酒バーと販売店を開業すると聞きました。朝日酒造の「久保田」の全銘柄やアレンジカクテルを提供するほかに、AIを活用した日本酒の味覚判定サービスで、自分にどんな種類の日本酒が合うかを提案してもらえるらしい。
「久保田」は、かつて清酒業界が低価格競争にあえいでいた中、「高品質な清酒を適正な価格で」をコンセプトに生み出され、現在は同社出荷量の7割を占める。
また「未来酒店」は日本酒ベンチャー企業、日本の酒を通して日本の美に触れ、人生を充実させることを実現したい、という想いで設立。
次世代の日本酒ムーブメントのコミュニティを作る空間を目指そうとしているという。
消費のありようが量から質に変われば、日本酒に限らずとも需要の掘り起こしは、消費者にその魅力を伝える地道な取り組みが必要です。また、国内需要の飽和から輸出で海外市場に活路を見出す酒造各社の動きは、国内市場の再評価にもつながる効果がありますね。こうしたトレンドは、食品業界だけでなく、衣料品業界にも同じことが言えるのではないでしょか。
国内の市場規模は、縮小しているのに、海外市場は中国・アジアだけで60兆円規模にまで膨れ上がっているファッション業界にいち早く目をやった、ユニクロ率いる柳井社長の先見の目はお見事です。
今日は、冷え込んでいるので、美味しい熱燗で一杯して、寝ましょう。