リョウガのページ

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ネット動画配信の脅威について

こんにちは。

ユーチューブの視聴者が急激にふえて、画像の濃度が薄くなったらしい。

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今日は、そんなネット動画について。

アニメーターの仕事があります。

アニメーターとは、アニメーションの作画担当のことですが、周知のとおりアニメーション業界はいわゆる典型的な「ブラック業種」にあたります。かなりの激務で長時間労働は当たり前、しかし、20歳代の平均年収は100万円台で、業界平均でも300万円ほど。もともとの制作費が安く抑えられていることで賃金は抑えられ、最低時給さえも当たり前のように保障されない。

よほど好きでなければ出来ない仕事です。会社に属する人もいるが、個人事業主が圧倒的に多い。ところが最近は、随分と実入りがいいらしいです。色々聞くと、テレビアニメからは撤退して、外資系のネット動画配信に軸足を移す人が多くこれが功を奏しているらしい。

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今ネット動画からはアニメに限らず、ドラマも良質な作品が次々と生まれています。私もドラマや映画の視聴は動画配信サービスを利用することが多くなった。地上波を見るのはニュースぐらい。昔に比べて本当につまらなくなった。

その理由はいくつもあります。なんといっても制作費の問題。今時テレビとて経営は厳しい。広告がネットにどんどん奪われている中、番組制作費は減る一方。いきおい、安上がりなバラエティー番組の割合がどんどん増えてきて、良質なドラマは少なくなった。加えて、自主規制のオンパレード。いかに実力があるタレントでも、不祥事を起こせば即降板となってしまう。

タレントの評価は芸だけですべきであり、私生活は無関係といってもスポンサーには通用しない(そもそもタレントに品行方正を求めるのは無理がある)。そんなタレントを使ったら、商品イメージを損なう!とのクレームにつなかるから。放送禁止用語や放送タブーも際限なく増えている。

かつて40%近い視聴率を誇った国民的アニメでさえ、今や視聴率10%あたりをウロウロ。それを尻目にネット動画配信サービスのアニメは活況です。聞けば、ネット動画の会社は制作費も潤沢で、どうぞ、満足のいく作品を作ってくださいとの姿勢だそうです。ドラマも同様で、某俳優はギャラが地上波の数倍だと聞いて事があります。さらにはスポンサー企業などほとんど存在しないので、制作の制限もゆるい。

ネット動画にタブーはない。だから面白いんです。これはテレビがお茶の間の主力として君臨していた調和の頃の地上波を思い出させます。外出の手控えで巣ごもり族が増えている状況も追い風となって、娯楽の主役がネット動画にとって代わろうととしていることをまざまざと実感します。