コロナウイルスによるマイクロメートルとナノメートルの違い
こんばんは。
今回は長さの単位について。
とあるラジオ番組内で、ナノレベルで作られている商品のCMが流れている。
漫才コンビがナノメートルの小ささについてかけあいをそしているフレーズが面白いので、ナノメートルのことを覚えてしまいました。
1ナノメートルは100万分の1ミリなんですが、実際にイメージすることが難しく、どうもピンとこない。
例えるなら、甲子園球場を1ミリに置き換えると、グラウンドに生えている芝生くらいの大きさになります。CMの最後のフレーズは、
「どんだけナノ小さいねん!」なるほど、おっしゃるとおり、小さすぎる。
極小の単位として、以前はミクロンというにが使われていました。1ミクロンは1000分の1ミリ。しかしミクロンは今の若い世代にはあまり通じない。なぜなら、国際単位系に含まれておらず、計量法で認められている法定軽量単位ではないため、学校では教えられないからです。つまり、ミクロンは国際的にも国内的にも慣用句でしかない。
正式に使われているのはマイクロメートルになります。ちなみに、一時はナノメートルミリミクロンと呼ぶこともありました(ミクロンの1000分の1)。
1マイクロメートルはミクロンと同じ1000分の1ミリ。
これは大体細菌レベルの大きさで、納豆菌1つの大きさはほぼ1マイクロメートル。味噌やしょうゆ、チーズ、ビール作り等に使われているのは善玉菌で、これらの細菌は人間に美味しさをもたらしてくれます。
一方、悪玉菌は、コレラ菌とか食中毒を引き起こすサルモネラ菌、腸炎ビブリオ等が有名です。
もちろん、肉眼では見えません。人類が細菌の存在を知ったのは、顕微鏡が発明された17世紀です。ちなみに、細菌を同じ甲子園球場の比較で例えるならば、球場に運動会でよく使う大玉ころがしの玉が1つ置かれているくらいのおおきさになる。
世界中で猛威を振るっているコロナウイルスの大きさは約100ナノメートル。1ミリの1万分の1で、1マイクロメートルのさらに10分の1の小ささです。
さて、細菌とウイルスとはどう違うのか。大きさや増殖能力の有無など、さなざまな観点から違いを表すことができるが、決定的な違いはとしては、「細菌は生物」であって、「ウイルスは生物とは言い切れない」ところだと専門家は説明しています。
ウイルスは栄養を摂取してエネルギーを生産する生命活動を行なわない。単独では生存できないので、生きた細胞の中へ移動して増殖する。
つまり、ウイルスが生き残るための必須条件が、他の生命に感染し続けることなのです。
自分を増やすための遺伝子は、例えばエイズウイルスは9個しか持っていないから子供を作ることができない。
人間は遺伝子を3万個持っています。従って、ウイルスは生き物とは言い切れないんです。
電子顕微鏡でしかその姿を見ることができない、小さすぎてマスクでは侵入を防げないような存在がここまで人類を脅かすとは。人類はどこまで応戦できるのでしょうか。
自然の摂理はかくも恐ろしいものですね。