「8÷2(2+2)=?」の答えわかります?
こんばんは。
今、ネット上で話題になっている数式を知っていますか?
それは、
「8÷2(2+2)=?」という数式。
これ、引っ掛け問題ではありません。
小学生でも解ける簡単な算数ですが、なぜか計算する人によって答えが 「1」 と 「16」 の二つに割れて、世界中で論争になっているんです。
試しに私が初見で何の先入観も持たずに計算してみたところ、
答えは 「1」になった。
まずはカッコから先に計算して2+2=4.
続いて2(2+2)をひとくくりの式と考えて、
カッコのの前の2とカッコ内の計算結果4を掛け算すると 「8」。
これを数式の先頭の8で割り算すると 「1」になる。
つまり 「8÷2(2+2)=8÷2(4)=8÷8=1」と計算しました。
より確実に答え 「1」を導き出すには、設問の数式を 「8/2(2+2)=1としたほうが適切だろう。
続いて今度は、答えが 「16」となる計算を考えてみましょう。
最初にカッコから計算するのは同じですが、その後の順番が変わってきます。
カッコの計算結果 「4」 はひとまず置いて、次に数式の先頭から順に8÷2を計算して、その答え 「4」 とカッコの計算結果4を掛け算すると 「16」となります。
つまり「8÷2(2+2)=8÷2×4=4×4=16と計算したわけです。
この計算の根拠は、「数式の先頭から順に計算するのが基本」だからだそうです。
そう言われると、この計算の方が正しいような気もしてくる。
謎は深まる意ばかりです。
同じ数式のはずなのにどうして答えが二つに割れてしまうのか、少し調べてみました。
すると、どうやら「演算子の優先順位」すなわち、計算する順番が国や地域によって異なるためらしいんです。
演算の優先順位は大きく分けてアメリカの「PEMDAS(ペムダス)」と
イギリスの「BODMAS(ボトマス)」の二種類があります。
PEMDAS(ペムダス)では、Parenyheses(カッコ)、
Exponents(指数)、
Multiplication(掛け算)、
Division(割り算)、
Addition(足し算)、
Subtraction(引き算)、の順。
BODMAS(ボトマス)では、Brackets(カッコ)、
Order(累乗)、
Division(割り算)、
Multiplication(掛け算)、
Addition(足し算)、
Subtraction(引き算)、の順となる。
PとB、EとOはそれぞれ同じ意味です。
この両者を比べてみると、PEMDAS(ペムダス)では掛け算が先で割り算が後となっているんですが、
BODMAS(ボトマス)だと逆に割り算が先で掛け算が後になり、順序が入れ替わっているんですね。
したがって、設問の数式をPEMDAS(ペムダス)で計算すると答えは、「1」、BODMAS(ボトマス)だと 「16」 になるんです。
結局この数式の答えは、計算の順番が違うだけで「どちらも正解」としか言いようがない。
しかし数式の答えは万国共通が建前のはずであって、
「どちらも正解」なんてことがありうりのでしょうか。
これ以上の深入りは文系の私には限界かも。
でも、世界ではこの論争はまだまだ続くのだろう。
ちょっコロナで、家にいるのも飽きちゃって、算数の疑問でも解き明かそうと思った次第です。
それではまた。・・・