リョウガのページ

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コロナから出てきたことば 「不要不急」について

こんばんは。

 

コロナ禍によって、これなで余り聞くことのなかった言葉や用語が多数飛び交うようになって、そのうちいくつかは、なんとなしに日常語としても受け入れられようとしていますね。

代表的な一つが 「不要不急」 。

初めてこの言葉が用いられたのは、コロナウイルス感染拡大の初期の 「不要不急の外出を控える」 よう自粛要請を促された時だったと記憶しています。

だが、そこで多くにの国民がこう思ったはずです 『いったいなにが「不要不急」に該当するのか?』って。

もともと 「不要不急」 は単独の用語ではなくて、「外出」 とセットだったんです。その後、用語の曖昧さに具合の悪さを感じたのが、”食料品や医薬品などの生活必需品を買うための外出は不要不急に該当しない” と定まられていました。

ハッキリしたのはいいんですが、こうなると逆説的に ”生活必需品ではない買い物は不要不急の外出に該当する”と解釈されるようになる。そして、生活必需品=不要不急ではない、嗜好品などその他に品=不要不急、の構造が出来上がっていく。

要するに、なければ生きていくのに不都合が生じる品以外のほぼ全てが不要不急品として捉えられるんです。

4月8日から臨時休業していた横浜高島屋は5月18日、約1ヵ月半ぶりに営業を再開しましたが、再開に当たって 「宝飾品、呉服、高級ブランド、美術」 などの分野を 「不要不急」と判断して、営業再開を見送った。

ザックリ言うと ”ぜいたく品” が不要不急品であると判断したことのなる。

国際政治学者の三浦瑠麗氏は、ツイッターで 「不要不急という言葉は暴力的で、そう言われて製品を作っている人、売っている人の生活を度返ししている。

人が何のために生きているのか、何のために仕事を頑張るのかと考えると、おしゃれをして、食事をし、大切な人と談笑する。

そういったことが私たちを人間たえあしめています」と発言しています。

ジャニーズ事務所を退所した手越祐也氏が23日に自ら開いた記者会見で、緊急事態宣言下における会食の質問に対して

「僕としては不要不急ではなかった」 と答えました。

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彼の行動や答弁についての是非を述べるつもりはないですが、

何が不要で、何が不急であるかをきめるのは、周囲ではなく自分自身である、との考え方については同意できるところがありますね。

会社を構成する一部として在るものは、少なくとも誰かに必要とされているものであるはず。あまりに一方的かつ形式的な 「不要不急論」 は人間の生活を脅かすことにも繋がる。

「自分が不要不急=相手不要不急」 などのかたよった考え方をもつことのないように、心がけたいですね。

東京は、今日もまた57人と50人を超える感染者がでましたね。2波が着たのか怖いですね。

早く終息してもらいたいですね。