信頼のおける発信元と説得力のある数字が基本
こんばんは。
7月に入って、東京を中心に新型コロナウイルスの感染者が再増加してきました。
まったく、収束の兆しが見えません。
毎日、報道でコロナに関する様々な数字を垣間見ます。
8日午前4時のAFPのまとめでは、世界の感染者は1169万3778人、死者は53万0081人、このうち日本国内の感染者は1万9981人、死者978人(7日厚生労働省発表)。
漠然とした事象も具体的な数字で示されると、なんとなく現実味をおびてきます。
毎日報じられている感染者や死者の数で、新型コロナウイルスの恐ろしさを改めて身近に感じる日々です。・・・・
これまで、日々死者の数を数えるようなことがあったでしょうか。
アルベール・カミュの小説 『ペスト』 にも 「市中で誰一人、ふだんのときに毎週何名ぐらいの人が死んでいるものか、知っている人はいなかった」 と書かれています。
数字によって、漠然とした事象がその輪郭をはっきりさせることは少なくないですね。コロナ禍での人や消費、経済の動きなども具体的な数字で示されることで、実態を把握することができます。
IMFの世界経済の見通しでは2020年の日本の実質成長率はマイナス5.8%に落ち込んで、リーマンショック後の2009年を下回る水準の悪化と予測しています。
上場企業の2020年1~3月期純損失合計は1兆473億円。
5月の国内新車販売台数は前年同月比44.9%減の21万8285台。
5月の不織布マスクを含む繊維製品の輸入額は前年同月比12.6倍の1394億円と大幅に増加したなどー 数字で示されることで消費の低迷、企業業績の悪化、市中のマスク事情などがどれほどのものかが伺えますね。
「マーケティング戦略は、ファクト(事実)とロジック(仮説)が大事ですが、第一に挙げられるのは数字」といわれています。
例えば、朝出かける時にどんよりとした空を見上げて 「今晩は雨かな?」と天気予報を見ると降水確率80%となっている。
どんよりした空(事実)と降水確率で今晩は雨が降る(仮説)と考え、傘を持っていく。
しかし降りそうだけど降水確率20%なら傘を持たないで出かける。
信頼のおける発信元と説得力のある数字を元に行動やマーケティングは展開されているんです。
メディアを通じて見たり聞いたりするだけでなく、自社の売上、利益といった自らが生み出す数字もしかり
「企業経営は数字に始まり数字に終わる」
「数字を相手に毎日いろんな戦術を使って戦っているのが経営」と追われています。
とはいえ、数字のマジックには注意が必要です。
その数字の根拠、意味をしっかりとい理解しなくてはならないのです。