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テスラモータースに見る電気自動車の今後について

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アメリカの株価が急落しています。

特にナスダックが大きく下げて、

その中でも、今まで牽引していた、新興企業の株価が下がっている。

GAFAに加え、電気自動車で有名な、テスラも下がっている。

 

今年前半のニュースで仰天したのが、

原油先物取引価格が1バレルあたりマイナス40ドルをつけたことだ。

需要の低迷によって原油が余ってしまい、「40ドルを差し上げるから誰か引き取って」 ということになる。

お金を払ってまで引き取ってもらいたいのは、管理費の問題。

当然、1バレル(158.98リットル)を保管するには、40ドル以上の経費がかかるのだ。

 

もっと驚いたニュースはシリコンバレーのエンジニアたちが2003年7月に設立した米国の電気自動車(EV)メーカー 『テスラモータース』の

時価総額が1900億ドルとなって、トヨタ自動車を追い抜いて世界一

価値の高い自動車メーカーになったこと。

米国の自動車メーカーといえば、かつてはGM、フォード、クライスラー

ビッグスリーが長らく君臨していたが、昔の栄光はいまや見る影も無い。

ガソリン車の場合、1台の車を生産するには概ね3万点ほどの部品が必要とされる、が、EV車は約1万点の部品で生産できるので、

ある程度の資金調達力さえあれば異業種から新規参入が比較的容易でんす。

また、2025年のノルウェーを皮切りに、30年にスウェーデン、オランダ、ドイツ、35年にはイギリス、とヨーロッパすべてのガソリン車・ディーゼル車の新車販売を禁止すると発表するなど、

CO2削減といった環境対策に迫られている。

そこで、時代に即した開発力、成長力を期待できるテスラ社が買われていたのだ。自動車業界は大きな転換期を迎えている。

 

日本では、2050年までに世界で売る日本車すべてをEV車などの電気自動車にし、ガソリンだけで走る車をなくす目標を打ち出しているにとどまって、先ほどのヨーロッパ各国とはまだ温度差がある。

テスラの母国でもあるアメリカも販売台数自体は伸びているものの、

シェアはかなり低い模様だ。

 

EV車の懸念には 「航続距離」 (充電満タン時に走行できる距離)がある。

1回の充電で走れる距離に限界があるとの先入観があるかもしれないが、

カリフォルニアに本拠を置く 『ルシード・モータース』 が517マイル(約823キロ)を記録したと8月11日に発表、2021年に日産から

発売予定の 「アリア」 も610キロまで伸ばしていて、

ガソリンエンジンハイブリッド車にも負けない航続距離が可能となっている。

 

目覚しい技術躍進で、ファミリー層はもとより、クルマ離れが進む

若者の需要を掘り起こすことができるだろうか。

ちなみに、気になるお値段はというと 

日産 「リーフ」 で約330万円~、

「アリア」は 約500万円と、クリーンエネルギー自動車補助金制度を

利用しても、まだ割高感はある。

高い機能性を実際に感じられるのは、しばらく先のお話になりそうだ。